先日、わが子が仲良くなった地元トップ進学校
県立高校の男子と話して
私立と公立高校の「違い」に
なるほどなあと思いました。
大きな違いは、やはり授業料関連です。
まあ、これは動かせない事実です。
助成があるとはいえ、
授業料以外に「施設費」「設備関連費」
などの名目で、かなりの金額が
引き落とされています。
これは、公立高校にはないです。
※地元高校の場合
彼と話して印象に残ったのは、
「高校合格は県内の戦い。
大学合格は全国の戦い。
こんな当たり前のことを
高校入学まで考えていなかった」
「学校の授業が分からなければ
塾に行かなくてはならない。
これは公立も私立も同じ。
同級生で余裕で進学校合格できる生徒が
ランクを落として別の高校へ進学した。
そこは推薦入学や指定校制が多い。
県内トップ進学校と言う
目先のステータスに
自分は踊らされて
授業が分からなくなったことを
考えていなかった」
など話してくれました。
実は、彼のお兄さんも
当初は医学部狙いでした。
でも、センターでこけたため、
「医師になりたい」という
気持ちがなくなり、
後期で旧帝大工学部を受験。
見事合格し、現在院生です。
彼とお兄さんは、
年齢的に少し離れていますし、
ご両親がバリバリ働いていたこともあり、
※単身赴任で離れて育った
あまり兄弟で遊んだり、
勉強を教えてもらった記憶はないそうです。
ですから、お兄さんが進学するときも、
「大学進学と言うのは
家を出ていくことなのか」
という感覚だったそうです。
彼が進学した高校は、
県内の公立高校では、
医学部合格は常にトップ。
「なぜ医師になりたいか?」と言うより、
「お兄さんの果たせなかった夢を
叶えたい」
という気持ちが強かったようです。
※お兄さんに言われたのではなく、
親の刷り込み
今年の秋、コロナが落ち着いたので、
家族旅行を兼ねて会った時
「本当に自分がなりたいものを
目指した方がいい。
誰かのためでなく、自分のために
誰も人生に責任は取ってくれないよ」
と、お兄さんに言われたそうです。
彼は徐々に成績は上がってきていますが、
同時に迷いも出てきているようです。
彼は、国語と英語が得意。
なので、もし合格できたとしても、
大学で勉強し続けることが出来るのか?
外語大で勉強した方がいいのでは?
など、思うようになったそうです。
高校と言うのは、大抵が
「実績第一」なので、
学生の人生に責任を持ってくれません。
※この生徒はこの職業が向いていそうなど
言ってくれる先生はごくまれ
自分で考えて行くしかない。
また、親も、
医療関係でない限り、
中々医学部がどんな勉強をして
どんなことを具体的に
していくか?なんて知らない人が大半です。
「成績がいいから行く」にしては、
勉強することも多く、
労働時間も長い。
プライベートを充実させたい人には、
不向きな職業と言われています。
だから彼は早く結婚して、
家庭を安定させたいと考えています。
また話は戻りますが、
中高一貫校は、中学から、
「敵は全国」と言われています。
公立中学でトップ層でトップ進学校合格
間違いなしなんて言われている学生は、
結構余裕を持ってしまい、
入学してから、
「上には上がいる」
と、ショックを受けるようです。
もちろん中には、先取勉強する学生もいますが、
中々独学で習得し、共通テストで結果を
出すと言うのは難しい。
また、公立は、学校にもよりますが、
秋まで習ったことが共通テストに出題されます。
こう書くと、
「ならやっぱり一貫校がいいのか?」
と思われそうですが、
このブログでは散々書いていますが、
学校次第と言ったところです。
私立は、中には塾無しで
国公立合格を実現できる学校もあります。
そういうところなら、多少授業料が高くても、
「行かせた甲斐がある」となります。
でも、わが子の通学する
私立中高一貫校は、
基本授業は教科書の羅列なので、
「オンラインの方がまし」程度です。
そうなると、塾や予備校は必要となります。
そして塾で、
「進学校の授業ではない」と言われます。
なんせ物理は一切画を描かない。
わが子は塾で描き方を学びました。
特に「教え方」「教師の質」は
「運」の要素が大きい。
わが子が入学した時は、
「教え方のうまい教師」がかなりいました。
それがこの5年で次々退職。
特に社会は、授業参観の時、
「これ以上わかりやすい教師なんているのだろうか」
と思うぐらい、かなりわかりやすい授業をされていました。
どちらがいいのか?
はわかりませんが、彼の話を聞いて、
「教師ガチャ」「学校ガチャ」もあるかもしれないと思いました。
県内から優秀で指導力のある先生を集めてるから、
いい先生に当たる確率が高い。その結果 合格率も高いです。
教師ガチャで80%は当たりです。誰も言わないけどこれが現実です。
親の責任でもあります。