最近ネットで、
「今や皆勤賞は必要ない」
「極端な休みをしなければ大丈夫」
等の記事を見かけます。
ちょっと意味合いは違いますが、
東海方面などは、自治体によっては、
親と休みを合わせ、年間一桁なら、
学校を休んでもOKの地域もあります。
果たして皆勤賞は必要ないのでしょうか?
皆勤賞や精勤賞まで行かなくとも、
大学入試の推薦は、
出席日数を8割以上など条件のある大学もあります。
ですから、わが子の友達は、慌てて
休む日を調整した生徒もいます。
この子はずる休みではなく、
入試に必要なレッスンに通っていました。
その中でも、出席日数にこだわるのは、
国立大学医学部医学科なのです。
これは全ての大学ではありません。
が、家庭教師が言うには、
学校の先生から、
「医学科合格したければ、皆勤賞を狙え」
と、ホームルーム中言われていたそうです。
医学部は、成績次第で
志望大学を変更する受験生が多い学部です。
そこに行きたいから行くのではなく、
「成績が何とかなりそうだから行く」
と言う受験生が多いのです。
また、近年の医学部は東大並みの学力以上が
どの大学も必要なので、
かなり選ばれた人たちなのは事実です。
なぜ、医学部は「皆勤賞」を狙う必要があるのか?
医学部も医学科の場合、大部分行きつく先は医師です。
中には例外もいますが、
特に地方大学は、
ほとんどの方が医師試験を受けて、
医師になります。
医師になる動機で多いのは
「身内の不幸」「身内を救ってくれた」
はよく聞きますが、
中には、
「体に弱い自分を救ってくれたから」
等の動機も珍しくありません。
例えば、後天性の病気で、
手術や治療をし、
一般人と同じぐらい元気になったのなら、
それでOKですが、
救ってもらったけど、やはり
人並とはいかないと言う人は、
極めて難しい道のりです。
と言うのも、身近に医学系と、
(わが家もそうです)
医大生や研修医、医師などがどんな勉強をし、
生活をしているのか?
想像するのがちょっと難しいです。
ネットなどもそんなに掲載されていません。
私の場合、年の離れた友人が医師だったり、
家庭教師が医学科生で、なおかつ彼は
ご両親をはじめとした医師一族。
なので、お二人から聞くことが多かったです。
まずなぜ未だに皆勤賞が必要なのか?
医師は何よりも体力が必要だからです。
よく医師に向くのはどんな人なのか?
大学入試でも質問される大学もあります。
前提として、体が丈夫なことが必要なのです。
それを踏まえての質問です。
風邪やインフルエンザがどんなに流行しようとも、
自分は疾患してはならない。
もうこれは当たり前なのです。
特に小児科が、突然休んだら、
保護者はかなり慌てる事態になるでしょう。
実際家庭教師は、入学後、
初日のオリエンテーションで、
「まず大事なのは、授業を休まないこと。
遅刻・早退をしないこと。
成績がいくら良くても、出席日数が不足なら、
留年をします。
逆に成績がちょっと足りない学生は、
補講などでカバーも可能。
ですから、とにかく休まず出席して下さい」
と言われたそうです。
また、医学科生は試験期間がとても長いです。
1年生は一般教養なので、
そんなに大変ではないと思っていたら、
前期でも2週間以上。
後期に至っては1か月以上試験期間がありました。
また、かなり頻繁にテストがあります。
「共通テストが楽だったと思うぐらい、
ずっとテストあり、体力を使います」
との感想です。
家庭教師をすると言う立場からすれば、
空いた時間に時給もいいから
したいのでしょうが、
雇う立場からすれば、
医学科生は家庭教師には向いていません。
※医学科生は一般的な大学生よりも
時給が高めです
と言うのも、共通テスト2週間前からの
約1か月が後期試験の日程なので、
受験とかぶり、ほぼ教えてもらえませんでした。
「質問をLINEで出来る」ぐらいでした。
余裕がある人ならいいかもしれませんが…
医学部は入試が難しいけど、
医師試験の合格率は高いし、
年収も一般的にいいから
いい職業と思われがちです。
が、おふたりが言われるには、
休みでも待機や回診があるし、
診療科によっては、
時間通りに勤務は終わらない。
また、訴訟リスクと背中合わせ。
ミスが許されない職業なのです。
ですから、そんなにいい職業ではないようです。
ちょっと横道にそれてしまいましたが、
結果として、
今でも国立大医学部は、
皆勤賞が理想と言われています。
ちなみに家庭教師は、
「インフルエンザで休み、
親が家で診察したため、
書類発行してもらえず、精勤賞でした」
とのことでした。
ここは面接で質問され、
苦笑されたとのことです。
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