堤保有つれづれ日記

つれづれに感じること

市議会で何が行われているのか

2010年12月07日 | 地方自治

 立川市議会のインターネット中継が始まった。
 他市から比べてかなり遅いスタートである。
 新庁舎の建設にあわせてということであろうから止むを得ないことだと理解している。
 インターネット中継の利点は、まず、リアルタイムであるということである。議員の発言と市側の答弁が質問通告一覧と合わせて見ることによりいち早く知ることができるという点にある。
 次に、活字の議事録と異なり、議員の質問や追求、市側の答弁の態度等がリアルに知ることができるという点にある。

 しかし、一般質問であれば、約1時間画面を見なければならない。忙しい人にとっては、苦痛である。
 過去の経緯や他の議員の発言、理事者の答弁等を参照しながら全体感をつかむのには現時点で行われているやり取りだけではできない。
 会議録全体を精査しなければならない。

 しかし、会議録が掲載されるのが相変わらず遅い。

 議会のインターネット中継を見たついでに久しぶりに会議録を開いた。
 3年目を迎えた放課後子ども教室について、平成19年に始まり、21年5月に20校全部で開設されたので、平成22年の放課後子ども教室に関する一般質問、予算・決算特別委員会の会議録全部を見てみた。
 一番最初に始めた地域・学校はすでに3年経過している。ほぼ軌道に乗り、問題点や課題も見えてきている。
 私は一つの事業は約3年サイクルで変わっていくべきであると考えている。事業の展開の中で中心的に役割を果たしている人たちも変わっていない。固定観念が生まれだす時期でもある。そこで新たな展開が要請される。もしそうでなければ、事業のマンネリ化が進行する。
 新しい風が必要となる。
 一方、後発の地域・学校ではそれぞれの課題を抱えながらの大変な中での出発であると思う。
 しかし先進地域の経験を生かすことも可能であろう。代表者会議が年2回開催されており、情報交換の中でそれなりのヒントも提示されている。
 代表者会議の持ち方も3年を経過した。その在り方も検討の時期に来ているのではなかろうか。

 そこで一番大事なことは放課後子ども教室の本来の役割、使命を再確認する必要があるのではなかろうか。地域の特性や中心者の考えの違いが、3年を経過する中で現れだしているのではないでしょうか。
 子供たちの幸福を考え実施すべきであり、大人の独りよがりで物を運ぶべきではない。

 その意味で、会議録を読んでみた。
 残念ながら、断片的な質問だけで、体系的なものはなく、本質に迫る議論は発見することはできなかった。
 行政の答弁も単に質問に答えるだけで、立川市の理念や考え将来に向かっての方向性は示されていない。
 多くの市民の協力がなければできない事業である。市は議会答弁を通して強く事業の意義を語るべきである。

 議会改革に通じることではあるが、開かれた議会、風通しの良い議会を目指して何らかの手段をとるべきであろう。
 議会の対応も大事であるが、市民がもっと議会に関心を持つべきである、議員の本分は議会活動である。
 しかし市民の反応・評価は会合やイベントに顔を出すとかよく回ってくるとか腰が低いとかである。
 勿論、議員が市民の身近にいることは問題点を把握し、議会を通して行政を変えていく上で大事なことではあるが。