新刀脇差し(江戸時代の刃渡り60cm以下の刀身)の鑑賞用研磨です。
この刀身は10年程前に京都で買い求めました。錆びて裸身の状態でしたが、大きな欠点もなさそうで(錆身では普通わかりませんが・・・)中直刃調の焼き刃が見えた気がしたため、お小遣いを叩いて購入しました。
それから約10年、時々錆を落としたり、整形したり、白鞘を作ったり、化粧を施したり・・・と、気長に修復に取り組んできた結果。やっと鑑賞できる状態にまでもってくることができました。
日本刀は、包丁などと違って、鑑賞に堪えうるように化粧を施します。
刀身が本来もっている美しさを表現するため、一振り一振りの表情にあった化粧を施してあげることが、刀剣の研ぎ師のお仕事です。
研ぎ方には様々な技法があるのですが、私はこの研ぎ方が一番苦手です(笑)。
いかにも、化粧しましたよ!という表情を見せて、刀剣の本来の美しさを隠してしまっている様な気がするからです。とはいえ、今日最も主流の研磨法でもあります。
このお刀の特徴は、匂が深く小沸がよくついた中直刃に、小板目がよくつんで明るく冴えた肌合です。新刀の中でも、流派の特徴がよく現れた典型的な作品だと思います。
この刀身は10年程前に京都で買い求めました。錆びて裸身の状態でしたが、大きな欠点もなさそうで(錆身では普通わかりませんが・・・)中直刃調の焼き刃が見えた気がしたため、お小遣いを叩いて購入しました。
それから約10年、時々錆を落としたり、整形したり、白鞘を作ったり、化粧を施したり・・・と、気長に修復に取り組んできた結果。やっと鑑賞できる状態にまでもってくることができました。
日本刀は、包丁などと違って、鑑賞に堪えうるように化粧を施します。
刀身が本来もっている美しさを表現するため、一振り一振りの表情にあった化粧を施してあげることが、刀剣の研ぎ師のお仕事です。
研ぎ方には様々な技法があるのですが、私はこの研ぎ方が一番苦手です(笑)。
いかにも、化粧しましたよ!という表情を見せて、刀剣の本来の美しさを隠してしまっている様な気がするからです。とはいえ、今日最も主流の研磨法でもあります。
このお刀の特徴は、匂が深く小沸がよくついた中直刃に、小板目がよくつんで明るく冴えた肌合です。新刀の中でも、流派の特徴がよく現れた典型的な作品だと思います。