この拵は、他に類を見ない粋なデザインが随所に見られます。
鞘塗りは、褐色系の松皮の様な変り塗りが施され、鯉口・栗形・裏瓦・コジリは、角を根付の様に加工し、拵えてあります。
柄前の状態は、柄糸が欠落し、様々な時代に一粒一粒貼り付けられた鮫皮がボロボロと一部剥がれ落ちていました。
損傷の度合いを確認してみると、一部柄下地へくい込んでいる箇所もあることから、全て剥がして鮫皮を着せ替えることを断念し、欠落している鮫粒を一粒一粒貼り付けました。
柄糸の色の選択はお任せいただいていたので、正絹にて鶯・萌黄・若葉色あたりを狙って染色を施し、諸摘み巻きで仕上げました。
恐らく、本歌の状態の柄糸も、同一色であったはずです。
理由は、柄頭の裏側に残った柄糸の残骸と、鮫皮の一部に付着していた繊維を顕微鏡で確認した結果、まず間違えないだろうと判断したためです。
鞘塗りは、褐色系の松皮の様な変り塗りが施され、鯉口・栗形・裏瓦・コジリは、角を根付の様に加工し、拵えてあります。
柄前の状態は、柄糸が欠落し、様々な時代に一粒一粒貼り付けられた鮫皮がボロボロと一部剥がれ落ちていました。
損傷の度合いを確認してみると、一部柄下地へくい込んでいる箇所もあることから、全て剥がして鮫皮を着せ替えることを断念し、欠落している鮫粒を一粒一粒貼り付けました。
柄糸の色の選択はお任せいただいていたので、正絹にて鶯・萌黄・若葉色あたりを狙って染色を施し、諸摘み巻きで仕上げました。
恐らく、本歌の状態の柄糸も、同一色であったはずです。
理由は、柄頭の裏側に残った柄糸の残骸と、鮫皮の一部に付着していた繊維を顕微鏡で確認した結果、まず間違えないだろうと判断したためです。