紅父も紅母も紅太郎の赤ちゃんの頃を知りません。 以前みくさんからバトンがまわって来たときに少しお話しましたが紅太郎と出会ったのは紅太郎がもう生後4ヶ月近くの頃でした。犬の成長は早くて,6ヶ月でもう大人の体格に近くなり、1年で成犬になるそうですからこの時の紅太郎は幼児というより5,6才の子供、という感じでしょうか。 ペットショップのオーナーの話ではもう「薹(とう)が立っているのでもう少しで売り物にならないところだった。他の兄弟は早く売れたけれどこの子だけ残って・・・もう少ししたら養鶏場の番犬になるところでした」とのこと!この言い方には大変憤りを感じましたが、大切なのは紅太郎との出会い。 1件目に入ったペットショップにはかわいい赤ちゃんの柴犬がいましたが何故か心が動かなかったのに(あんなに子犬が欲しかったのに!)、少し人間を警戒しているような、でも人を求めているような紅太郎の仕草が心を捉えて離さなかったのです。紅父も同じ思いだったようで、ただ見に行くだけの予定がその日のうちに紅太郎を我が家に迎え入れることになりました。
これは初めて紅太郎に会った時の様子。紅太郎特有のあの変な「にーっ」という笑い顔を浮かべ、足を踏ん張り、喜びとも不安とも、なんとも言い表せないような様子でした。 きっと自分だけケージの中に長く取り残され、不安いっぱいだったのだと思います。子犬にとってケージの中の1,2ヶ月はどれだけ長く感じたことでしょう。
何の準備もないまま連れて帰って来てしまって、二人は大あわてで犬小屋や首輪の準備をしました。今から思えば可哀想なことをしました。紅父があんなにすんなりOKを出してくれるとは思っていなかったのできちんと勉強していなかったのです。いきなり首輪はどんなに怖かったことでしょう。(反省)
我が家に来て5日目くらいの紅太郎。雨の中で遊んで濡れてます。目がまだ少し疑い深げでしょう?
「このしとだれ? へんな四角い光るものなに? あやすい~~~。」
遠巻きに私たちを見つめる紅太郎
「なんだろー。あの四角いのー」
ボールとブラシで遊んで疲れまちた。
「だーーっ。ケージよりは広いけろ、わかんないことばっかし。疲れたぴー」
こちら乾いている紅太郎
「ぼく、ここで暮らす・・・・の?」
「 そうだよ 本当に・・・よく来てくれたね 」