「食べる通信」さん、秋田県南来訪～その６

おはようございます。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の「何にも専務」です。

先日「東北食べる通信」のご一行がいらした様子を書かせ頂いておりますが、いよいよ最終記事です。

東成瀬村から、須川温泉を越え、栗駒山を左に須川湖を右に見ながら、湯沢市皆瀬地区へと降りていきます。

皆瀬地区は小安温泉で有名な山間の村。

あちらこちらから温泉の湯気やガスが吹き出しています。

その温泉や地熱を活かした共同の加工場「地熱利用加工施設」がこの地域にあります。

弊社がお付き合いしている佐藤久美子さんはここで切干し大根やりんごチップスを作っています。

▲まずは加工施設を見学


▲「食べる通信」のご説明も

この加工所では、源泉を使った「茹でる」、そしてその熱を利用した「乾かす」という加工が出来るのですが、地域の様々な農産品が乾燥野菜という形でお土産物で直売所で販売されている他、市内外へと出荷されて愛用されています。

この加工施設の近くには、牛乳の殺菌や加工に温泉を使っている「栗駒フーズ」さんなどもあり、紅葉などのシーズンには車の列が続きます。

この山を駆け下りて、向かった先は今回の日程最後の生産者　藤川農園さんです。

藤川さんは湯沢市三関地区のリーダー的な存在で、当店では主に梅漬けやセリでお付き合いさせて頂いております。

今回は秋田の伝統作物　三関セリについて見せて頂きました。

▲セリの栽培について語る藤川さん


▲水の豊かな土地ならではの作物です

秋田ではセリの根が珍重されており、鍋物では根っこをたくさん入れて頂きます。

この根をいかに長く育て、キレイに収穫し、出荷するのか、それが生産者の腕です。

帰りしな、昨年漬けた梅ジュースを頂きましたが、その美味しかったこと！
様々な農作物があるこの地域の楽しさ豊かさを実感するひとときでした。

水と緑が豊かな田園、伝統作物などの野菜、色が目を楽しませる果物、そして暮らしの基となる米。
それらが全て身の回りにあるこの地域の豊かさを実感しながら、藤川さん宅を辞したのでした。

二日間、本当に様々な生産者達へご案内し、語り合って頂いたのですが、改めてこの地域の豊かさと多様性を実感しました。
そして、次代を担う人々と会い、その志を語って頂くことで、絆がより深まった様な気がします。
また「食べる通信」の方々もこの地域の面白さと可能性を感じ取ってくれたのではないかと思います。

このご縁が今後も続き、地域の可能性を切り開いていくことを祈念して、６回に渡るブログ記事を一応擱筆させて頂きます。


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