小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

山茶花の宿

2015-12-02 | 四国遍路

タクシーが宿の前に着いたのは5時過ぎでした。
曇天でもあり、もう夜のような感じです。



次の平等寺は宿のお隣ですが納経所が5時までしかあいていないので明日の一番のお詣りとします。
女将さんの顔を見るとどっと疲れが出ました。
所要時間を聞いた女将さんは「それはゆっくりでしたね。よう頑張りはった。まずはお風呂で疲れをとって」
新館建築中という情報はネットで知っていましたが、その新しい部屋に案内されました。
遍路宿とは思えないハイテク満載の個室でお風呂にお湯を張ってくれました。
優しいお湯で心身をリフレッシュして本館の食堂に行きますと、もう、6名ほどの人が遍路談義で賑やかでした。
今夜は9名がお泊まりでカップルが二組。

お!鶴林寺道で出会ったTさんもお友達といます。
Tさんは、あの転がるように下山してやっと辿り着いた大井休憩所で友人に車で来て貰ったそうです。
私と同じ頃にこの宿に到着したそうですが、車でも太龍寺は行ってないとのことで、あの下りの過酷さが思われます。
話の流れからTさんの友達が乗せていってあげると言ってくれました。
ええ?!うっそ~。22番の平等寺から23番の薬師寺までは23キロの歩き行程でトンネルがあったり難所も少なくないのです。
しかも、空模様も妖しく曇天の下を一人歩くのは…実はそこで5キロにあるJRの新野から列車に乗るつもりにしてました。
19番の立江寺から鶴林寺入口までアスファルトの道を14キロを歩いたことがトラウマになっているのかもしれません。
この時は、ひたすら年内に阿波の発心の道場を詣ってしまいたいのみ願っていました。
気持ち的に区切りがつかないので。
明日は6時半に朝食ということでおひらきでした。

    

朝食と夕食。
コメント
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