夢見た未来とちがう今を生きる、元家族の物語。
世界に愛される是枝裕和監督が、特別な思いを込めて
2016年初夏に送り出す〝なりたかった大人”に
なれなかった大人たちの物語。
Story(パンフレット)より
笑ってしまうほどのダメ人生を更新中の中年男、良多
(阿部 寛)。
15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家で、今は
探偵事務所に勤めているが、周囲にも自分にも「小説の
ための取材」だと言い訳している。
元妻の響子(真木よう子)には愛想をつかされ、息子・
真悟の養育費も満足に払えないくせに、彼女に新恋人が
できたことにショックを受けている。
そんな良多の頼みの綱は、団地で気楽なひとりぐらしを
送る母の淑子(樹木希林)だ。
監督はなにがいいたかったのだろうか?
母が言った「幸せってのはね・・・何かを諦めないと手に
できないもの」
リリーが言った「誰かの過去になる勇気を持つのが、大人の男」。
妻が言った「愛だけじゃ生きていけないよ、大人は」。
これらの言葉に隠されているのだろう?
答えは、やはり、海よりもまだ深い母の「愛」。