次なる見たい映画は、80歳で生まれ、若返っていく男の物語「ベンジャミン・
バトン(数奇な人生)」ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット主演。どれだ
け心を通わせても、どれだけ深く愛しても、出逢った人々と、同じ歳月を共に生き
ることができない、その運命。一瞬、一瞬を大切に生きていますか?全ての出逢い
を、胸に刻んでいますか?続いて日本映画の「ビューティー」いつから逢わぬか、
おまえ、憶えていやしゃんすか?長野県は天竜川流域の美しい秘境・伊那谷。その
地で二世紀以上も受け継がれている村歌舞伎に生涯を捧げた半次(片岡孝太郎)
と、その「舞台上の伴侶」とも言うべき花形役者雪夫(片岡愛之助)との、八十年
にわたる絆を軸に物語は展開する。三本目はダイナミックな自然と日本にないもの
を持つ資源国、そして季節が反対しかも時差が一時間の僕大好き・オーストラリ
ア、映画も「オーストラリア」主演はトム・クルーズと別れた二コール・キッドマ
ン。それは自分の手で自分の人生を切り開く運命の旅。予告編では第二次世界大戦
で、オーストラリアを日の丸飛行機が空爆していた。一つの映画がきっかけで次々
見たくなって、映画って本当に麻薬みたいなものです?去年は洋画を抜いて、邦画
の方が興行収入が良かったと聞く、今年はハリウッドも日本映画に参入らしい。
映画ファンはたまらなく楽しみだね。シニアの特権を生かしてどんどん利用しなく
ちゃあ~!
アカデミー賞候補らしいこの映画。日本映画の「おくりびと」と甲乙つけがたい
重厚な映画である。ディカプリオとウィンスレットが「タイタニック」以来の待望
の再共演だった。ノミネートされた映画の中では、2度目のアカデミー賞の呼び声
も高く「アメリカン・ビューティー」で見事アカデミー賞作品賞と監督賞を手にし
た実力派監督サム・メンデスと聞く。これを聞くと「おくりびと」には分が悪るそ
うだ。それにしても男女関係を考えさせられる映画であり、アメリカ経済が危機に
に瀕し、世界的に閉塞感が広がる今日、日本映画の闇の部分に似てきた。しかもま
だ「おくりびと」の最後のように伝えたい何かがわかっていない空しさを感じた。
それは観衆にまかせたのだろうか?僕は「おくりびと」がアカデミー賞!
今日も寒いが晴れて雪は降っていない。メジロが蝋梅を啄ばみそれを猫達が見て
いる。写真の整理をしている。先日の雪景色が懐かしい。トンネルを抜けると雪国
だった。自分が小説の主人公になって、雪景色を見るのが好きである。しかし雪国
、北国の小説の殆どが暗いイメージが付きまとう。客観的にみるのは好きだけれど
生活する自身がない。しかし富山など日本の中でも住みやすい県だと言う。食べ物
が美味しい、物価が安い、生活も安定している。県民が暮らしやすいという。他県
から見ても判る気がする。時代にあまり左右されないからだと思う。マンションが
少なく防風林に囲まれた大きな戸建て住宅、美味しい魚、温かい温泉、昔の日本が
残っている。都会の生活を味わった我々には、何か寄せ付けない自然がある。今度
は本物の蜃気楼をみたいものだ。