侮るなかれ、頭の中のもやもやがすっきりした。近未来戦争で、荒
れ果てた世界をただひたすら歩く男。サムライジャパンの指揮官岡田
監督とダブル生き方?いや現代の格好いい企業戦士ともダブルし、大
きくは、人生すべて精一杯生きている人そのものだろう。岡田監督は
負けると、マスコミからコテンパンに冷たくあしらわれ、勝った時は
短く、当たり前に取り扱われる。二度とやりたくないと断わったのに
オシム監督の後を引き継いだ。そして殆どの人がここまでやるとは、
思っていなかっただろう!今回のワールド・カップこんな時がやめ時
かもしれない。惜しまれてやめたほうがいい。
そんな男の人生のむなしさ、哀れさを彷彿とさせるトンパチ娯楽映画
だとおもった。いつもどんより曇った空、いつもすっきり晴れない空
なのにいつも主人公も、その他の人もサングラスをかけている。
格好いいものだなあ!でもそれは映画だからのこと!
怪しいほどのクラウド、雲の表情が素敵な映画だった。