切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 六十余州名所図会 筑前筥崎海中の道

2017年11月03日 | Weblog

筑前筥崎海中の道

玄界灘に突き出した砂嘴は、荒波を受け止め、穏やかな博多湾を作った。この砂嘴が海の中道で、画面を区切った上が博多湾、下の玄界灘とは海面の様子が描き分けられている。砂嘴は長さ12km、幅は広いところで2kmもあり、現在は鉄道が敷かれ、住宅や観光施設も多い。画面右下には鳥居と燈籠が見え砂曙の先にある志賀島の志賀海神社への入り口を示している。昭和7年(1932)に志賀島橋が架けられると橋脚部に砂が堆積して陸続きとなった。江戸時代には植林も行われて沿岸に松林が広がったが、開発によって松原の大半は失われてしまった。

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