切り絵

浮世絵を切り絵に

富嶽三十六景 駿州江尻

2025年02月20日 | Weblog
「駿州江尻」  
 駿州江尻は、今の静岡市にあった東海道の宿場町。大勢の人や二本の木立が風のために難儀している一方、富士だけが悠然と不動の姿勢を保っている、画面左手前の頭巾をかぶった人物から懐紙が飛び出し、風に舞い上がっている。その右手の男は、被っている傘を風に飛ばされまいと必死になって抑えている。背景に聳える富士は、一筆書きの線描だ。このように線だけで富士を描いたのは、北斎の外にはないのではないか。
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