ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

緑萌える南東北方面への旅はまんぷく旅行となって 第一日目 2/3 米沢2012.5.30(水)

2012-06-15 17:47:43 | 旅日記

 緑が濃くなったこの峠越えの道は工事中でトンネルなどでかなりの距離が片側通行になっていて、これは早目に通って正解じゃなかったかな、遅かったら交通量が増えて渋滞したかも。1時間もかからずに着いた米沢では、いつものように上杉城史苑の駐車場に車を停める。ここは平日でも観光バスがいっぱい停まっていて、中のレストランは本日は予約のみという盛況ぶりであったが、NHK大河ドラマの直江兼続のドラマは何年前だっけ。

 ここの物産販売コーナーには米沢の産品を中心に山形県全般の名産や工芸品などがかなり揃うから、一回りすれば高い物から安いものまでお土産を何にしようかと探している向きならその候補を絞ることができるはず、僕などは特に地元だけの工芸品や民芸品などに目に留まってしまう。果物王国の山形ではこの時期はサクランボの出初めで、ハウスものらしきが見事なお値段で並べられていたが、粒の大きさなどでの値段差がこんなにもあるものかと驚いてしまった。我家に植えてある木で出来るサクランボの4倍ぐらいの重さがありそうで、見事なサトウニシキですな。

                   上杉城史苑の正面玄関

                   上杉城史苑の物産販売店内

        

                        工芸品コーナー                                山形の地酒が

        

                     笹野一刀彫                    サクランボは左の少ない方が粒が大きくてずっと高い

        

                        米沢相良土人形                                米沢牛コーナー

 お隣には上杉博物館があって、冒頭写真は博物館側から写した上杉城史苑の全景である。この博物館は織田信長が上杉謙信に送ったと言われる洛中洛外図屏風で有名だがその展示は常時はしていなくて、常設展もあるが期間を区切って上杉と米沢に関する何らかの特別展もやっていて、興味があったテーマでは3回ほど見物したことがある。中にある喫茶コーナーはガラス貼りで上杉伯爵邸から上杉神社方面の眺めがよくて、さらに天井が高くて気持ちのいい空間だから女房のお気に入りだが、この日は先を急ぐと立寄らなかったらご機嫌斜めになっていたみたいかな。

                 上杉博物館

                   上杉伯爵邸は食事もできる

                 謙信を祀る上杉神社

                           鯉の飼育も上杉鷹山が奨励したという

                   上杉鷹山や直江兼続を祀る松岬神社

 上杉神社の中に観光案内所があって、そこにあったパンフレットに原方刺子というのを展示紹介するものを女房が見つけて、係員に訊いたら車ならすぐの場所というので寄って行きたいと。その場所は昔に見物したことがある原始布・古代織参考館という施設の隣にあって、伝統を受け継いだ個人が運営しているさしこ工房・創匠館というもので、元は織物問屋でその蔵を原方刺子の展示スペースにしているということであった。原方というのは関ヶ原で負けて減封移封され貧乏藩の代表格だった米沢藩で、その中でも最下級層の武士達を言うとか、武士であってもこういう手仕事などをして生計を立てていたんだそうだ。刺繍模様の特長は貧乏でひもじかった生活から、もっと食べたいという米の字やお金が欲しいという銭形などとなっていると説明があったが、あるじのお婆さんはこの模様見本を譲られてからは伝統を一人でも守ろうと始めたんだそうだ。最初は見物客は我々二人だけだったがそのあとにもう二組がやってきて、これがなんと小樽から来たという人だったが偶然にも女房と同じアイヌ刺繍を習っているんだと。昔は米沢に住んでいて法事で来たそうで、北海道で原方刺子の展示を見たことがあって尋ねたという話だ。女房と二人で携帯に保存した写真をここのお婆さんに見せ合いながら盛り上がっていたな。もう一組は上田から来たそうで、その一人が上田紬をやっているとかで艶のある絹布地のリュックを背負っていてこれまた皆でお見事と、こんなに手仕事の人が同時にやってくるなんてと、お婆さんも大喜びでお茶などご馳走してもらって暫し駄弁ってから辞することとなった。

                   さしこ工房・創匠館の裏側駐車場からの入口

                   雑誌記事から

        

               原方刺子の模様見本                            原方刺子による花ぞうきん

 思いのほか長居してしまってやや遅めとなった昼は、夜がご馳走だから軽めにとすぐ近くにある蕎麦屋の可祝屋本店に、ここは昔に織陣という米沢織などのお土産屋のオヤジに教わった店だ。米沢では蕎麦屋がラーメンもということになっているところが多く、僕は米沢そんびんラーメンと朝に続けてまたラーメンを、女房は好きだという冷しを中華を注文。蕎麦屋が作る米沢は喜多方より和風な煮干出汁スープでよりアッサリで色も薄いのが特徴、麺は手揉みの縮れた細麺でスイスイと腹に収まりこれも美味しいと思う。女房が食べた冷し中華も酸味が少ない和風味という珍しいものだそうで、通常のものとは全く異なるから好みではなかった言っていたが、僕は冷し中華は絶対に食べないからその違いは分からんな。

                   可祝屋本店

                           米沢そんびんラーメン

                           ここの冷し中華の具も普通とは違うかな

 米沢でもラーメンとそばの案内マップがあるが、この中には地元の人気店の熊文などは会員になっていないのか出ていなかったから、こちらもこれだけでは片手落ちじゃないですかね。

                                   米沢はらーめんとそばが一緒のマップ


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