我家の壁面には版画や染め絵の額がかなり飾られていて、その次が少しだけだが油絵もある、その版画の中でも素晴しいと自慢するのが斎藤清と畦地梅太郎の作品で、まずは表題のものは斎藤清の作稔りの会津シリーズのうちの第11作である、作者生まれ故郷会津で連作した雪景色シリーズはもっと有名ですけど。
この版画は偶然に栃木のギャラリーで見つけて即買ってしまった、というのも会津にはよく旅行していて、これもたまたま開催されていた地元美術館での斎藤清展にめぐり合い、その作品の見事さに夫婦で圧倒されたからです、その後に柳津町に斎藤清美術館が出来たことを知り、たびたび訪れてもいたのです。
出発は看板絵ということだからか、大胆でシンプルな構図は作者特有のもの、雪景色でも赤い残り柿を配すなど見せるための工夫をしていたりで、アカマンマを手前に大きく描いたこの絵も意表をつかれる、効果的に使う色も奇麗でいかにも故郷の稔りの秋を表現しているじゃないですかねぇ。
2009年5月からの入れ替え再掲です