
最終日の早朝はまだ青空もあったが徐々に雲が広がってきて、我々が朝食を食べ終えたころにはドンヨリと、というのもこの日は土曜日で樹氷ツアーに参加する人たちはゴンドラが混むかもと早い出発となっていて、参加しないほうは彼らが戻ってくるまでは自由行動、温泉も長湯して食事もゆっくりと。樹氷見物から戻るのは午後1時過ぎの予定で、その間の過ごし方はやや下ったところにある湯の町に行ってみようかと、交通手段を聞いたらこの玄関先から1時間に1本のバスがあるという、この時期は歩道には雪がまだ随分残っていて歩いては行けませんから。
宮城蔵王ロイヤルホテル
宿から早朝は蔵王方面が眺められたが
朝食ブッフェ
このヨーグルトは蔵王のものだそうで、岩泉ヨーグルトに次いで美味しかった、やはりミルク味が濃いのがいいよね
バスで10分ほどで遠刈田温泉の湯の町に、この温泉は初めてだが名前はよく聞いていた場所だからかなりの温泉街かと思っていたら、思いのほかこじんまりしていますね、バス停付近に大きめの共同温泉があったものの温泉旅館はあまり目立たない、商店なども小さな店が少しだけ、鄙びたものでした。代わりにここは遠刈田こけしで有名で、観光マップを見たらこけし工房が集中するらしい場所が、その近くにみやぎ蔵王こけし館というのがあるというのでまずはそちらを見物していくことに。
湯の町バス停付近
こけし工房があるのはこの川を渡ったところ、松川の橋にはこけしがお出迎え、このころには雲が厚く低くなってきた
みやぎ蔵王こけし館入口
このこけし館は日本一多くのこけしを収蔵しているそうです、東北の各地の系統のこけしを展示していて、改めてその違いを素人なりに見比べたら、遠刈田こけしが一番端正な造りのようでした、こういう施設を見たのは鳴子温泉ぐらいだったがここはそれ以上の展示、こけしの本流を主張しているようでしたよ。この日は地元NHKのカメラが入っていて、見物客にインタビューしていました。
みやぎ蔵王こけし館
東北各地のこけしを並べて
それぞれの特徴の説明が
作者の写真とともに
実演
お土産品売場、テレビのカメラが入っていた
お雛様の時期でこけしもひな人形バージョンを販売中
お雛様こけし
企画展示コーナーでは土と鉄をテーマにした展示販売を
ここで女房が買っていたもの
また町の中心部まで戻ってきたら雪が激しく降ってきてしまった、これでは共同温泉に入ってもあとが寒いからと急遽宿に戻ることに、バスまでの時間があまりなかったので名物らしい豆腐屋で厚揚げなどを買って、さらに肉屋でカツサンドも昼用に買いこんで、ちょうどやってきたバスに慌てて乗り込んで、厚揚げは店で焼いて食べていた人がいてその場で食べたかったんだけど。
宿に戻ってロビーで新聞などを読みながら樹氷見物グループの帰りを待つことに、行かなかったのは我々を含めて4組でした、窓の外では雪がますます強くなってきた、予報では裏手の山形蔵王側は吹雪くとか、予報は当たりましたが崩れたのは東北だけのようで福島まで戻れば問題なさそう、後は帰るだけで雨さえ降らなければいいなと、まぁまぁこの4日間はこの時期の東北としては天気に恵まれましたね。
窓の外は雪
樹氷グループが戻ってきての出発は午後1時半とすぐに、現地では皆さんは凍えそうでとても寒かったとか、この天候では上からの眺望も利かなかったでしょう、我々は樹氷の様子を宿のテレビで晴れた時の光景で見ただけでしたが行かなくてよかったのかも、まぁ話のタネにはなったでしょうが。
帰りの新幹線は郡山駅からとなっていて、本宮ICで降りて郡山市街に、4日間のバス行程は冒頭写真の地図に、再度書きますが新幹線は盛岡まで利用してくれたらもっと余裕の観光計画が立てられたはず、雪がない季節だったら絶対にそうしないと、再度古牧温泉に泊まるツアーがあったら下北半島まで回るコースを探しましょうかね、そういうのがないとなれば往復交通手段と宿とレンタカーのセットがいいのかな。
福島県に戻ってきたら雪は少なくなって、雨も降っていませんでした
郡山市街地を
郡山駅
今回買ってきた食料品など、車じゃなかったので少なめに、でも山芋やそば粉なんて変なものを
今回の団体ツアーはこのところ高くなってきていた中では格安で、バスに乗るだけという時間が多かったがまずは良しとしましょう、それも中二日は晴れてくれたこともあって、ずっと雲に覆われていたとしたら乗り疲れをこぼすことになったかもね。