中華街では関帝廟(冒頭写真)の目の前にある茘香尊でこれも目的の一つということで、中華街で一番安いと言うような文句の看板を掲げる中華肉まんだけを買っておく。そのあとも長安道にある耀盛號で台湾香腸も買いたかったんだけど、冷凍物だからまた今度ということにして、昼時となって人出が多くなった中華街をあとにする。それにしても中華街で食べないで、もっと先までわざわざ歩いて行って中華料理を食べようなんていうのは、相当にヒネクレ者のすることではあるなと我ながら苦笑してしまうわい。
茘香尊入口前にあった看板
肉まん3個の真空パック
本牧に抜けるトンネルの先にはすぐに長白山と奇珍楼という中華街に負けない味という中華屋さんがあって、この日は奇珍楼は定休日ということで必然的に長白山に入ることに。実はもっと先まで歩いて行ったら本郷町に李園というこれも人気の店があるはずなんだけど、そこまで歩いて休みだと嫌になっちゃうからね。
奇珍楼
長白山
長白山は夫婦二人だけで切り盛りしていて、先客や後からの客などほとんどが常連みたい、常連客に飽きさせないためかランチメニューが7種類と多いのも選択幅があるし、奥で作っている音などから作り置きしていないらしいのもいいんじゃないかと。その7種類ではイカとニンニク芽炒めというのと鶏肉の辛みそ炒めというのが面白そうだったが、初めてで他店と味を比べるには食べ慣れた麻婆豆腐がいいだろうと注文、中華鍋で料理する音が聞こえて間もなくで出てきた皿には花椒が掛かって本格派の色と香りが飛び込んできた。一口食べたらこれが結構真面目に辛い、でも中華街の景徳鎮みたいな激辛ではなくて旨みもシッカリしている。主人が奥から出てきて、僕が初めての客だからだろう、うちの店のお薦めの食べ方はご飯を全部皿の方にいれてしまってスプーンでかき混ぜながらというスタイルでと、奥さんがそれに付け加えてそうやってご飯と一緒に食べると辛さが和らぐんだそうだ。確かに麻婆豆腐には白米ご飯が一番マッチしているからねぇ、辛さに慣れた最後の方には甘みのある旨ささえ感じるようになってご馳走様ということに、舐めたように皿をキレイにしてやった。付け合せの炒めた卵が入っているスープも街の中華屋とは一線を画すいい味を出しているし、ザーサイも塩抜きがよくて美味しかった。
麻婆豆腐ランチ850円
お薦めの食べ方で
多少歩かないといけない店だが選択肢に加えたい店、すぐ傍に山手の方に向かう桜道の登り口があったから、桜の時期に上の方から散歩してきてここで食事というのもいいですかね。
あとはまたトンネルを戻って行って中華街脇を素通りして、チューリップの芽が出だした横浜公園をオープン戦開催の応援の音を聞きながら通り抜けて関内駅から帰って来た、まさに球春だねぇ。実にこの散歩だけで万歩計は15000歩を超えることになって、麻婆豆腐の辛さの汗といい運動の汗と本当は二汗もかいてしまって結構でしたねぇ。