ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***県を跨げば思いのほか遠い旅に 3/3 茨城・房総 2002.01.12(土)~14(月)

2014-03-22 17:24:37 | 旅日記

 次の宿がある房総へは、北茨城ICから千葉に向かうのにどういうルートをとるか大いに悩んだ。時間だけなら大きく東京迄戻って首都高から京葉道のルートか、常磐道を那珂湊あたりのICで一度降り、東関東自動車から京葉道を木更津というのが、今日の宿の富山町の弁天鉱泉へは速そうだが、混み具合が分かないからと。地図で一番素直なのは後者ルートで、東関東自動車道を富里ICで降りあとは南へ一般道でというルート、R409号で東金、茂原から木更津方面<現在は首都圏中央連絡道ができている>に向い、途中R410号で久留里経由鴨川北部に行って地方道で鋸南町の海岸に出るコース、茂原まではまだ通ったことが無い道で面白いものがあるかもということでこれに決定。

 お隣県なのに特に南房総へというのは道路事情が悪くて、時間がかるのは覚悟しないといけませんでした。この日はもう車を走らすだけの旅行となって、まずは那珂ICで常磐道にサヨナラし、那珂湊経由海岸沿いに東関東自動車道潮来ICまで一般道を行く。今回はナビが旧道を教えていたので、今まで通らなかった大洗の町中を走ることになった。途中3軒ばかり地元客相手らしい魚屋があって、那珂湊港市場などは大量販売で安いけれど、こういうところは良いネタを少量で買えそうで、次回はこちらも覗いてみようかなんて思いつつ走り抜ける。今回は脚を伸ばせない千倉などでも大型観光物産店じゃなくて、町の中の魚屋にも新鮮でいい物があると、以前泊った温泉旅館ゆうゆう(漁協が併設のチャイカというレストラン<こちらはもうやっていないと思う>と共に経営していた)のオバさんに教えて貰ったことがありましたから。これは伊豆、湘南方面でも同じですね。

 鹿島サッカー場を過ぎて北浦の橋を渡ると反対側は大混雑、それを尻目に潮来から高速に乗り、富里まではそれこそすぐでまたまた一般道へ、でやや混雑した八街に入る。ここは落花生が有名で、最も旨いという半立種の本場で通りがてらいくつか看板が見えたが、車が停められそうな店は休日だったりで、駅を過ぎて暫く行った左側、駐車場が広く小奇麗な店構えの酒井清商店というのを見つけて立寄ってみた。殻煎落花生では跳ね出し君と名付けた選別で一級品から漏れたやつをパックで売っていて、これがお徳なんだそうだ。ほかにはピーナッツの外側にいろいろな種類の味付砂糖をまぶした製品や、ピーナッツサブレなどというのも置いていて、お土産にいいと幾つか買う。おまけで貰ったピーナッツ袋には味噌、チョコレート、コーヒー、砂糖、抹茶、カレーなどで包んだものが入っていて、車の中で食べながらこれもこれも美味しいわ!バカねぇ買う前に試食させてくれればもっと買ったのにとは女房の弁、いやこれそのものを売ればいいのにというのは僕。

 そんなことを言っているうちにそろそろ昼なんだけどいう時間帯に、東金あたりではファーストフード店が並ぶ新しい街道筋もあったが気が進まない店ばかり、通り過ぎるとその先にはなにも無い道となるといった具合で困ったなと。茂原の手前、大網白里町(あとでこの町名を知った)の直線道路に入るとまたまたいくつか店の看板が現れ、今度こそどこか入ろうと見て行くとちょっと良さそうよとまた女房が目ざとくも、宿が和食なんでこういう時は必ず洋風の店を見つけるんですよ。ドゥオモという店で駐車場に入るとこれが満車にはギョッと。車出し入れに邪魔にならない所に強引に停め、もう1時半近くだから出る客の方が多いだろうと、この繁盛で混雑しているであろう店で食べることに。看板には素材料理と書いてあるが欧風料理の店、店内はかなり広いのにほぼ満席で成人式を祝う家族らしき組も居るみたい。ランチコースは1480円からでスープが付くと1700円、本日のスープはオニオングラタンスープというので二人ともスープ付きを注文。このコースはスズキのポワレか本マスのムニエルを選ぶのだが、もう遅かったのでマスだけとのこと、こんがりペッパーバターソース掛けだそうだ。ヒラマサの洋風刺身から始まってデザート、コーヒーまで、値段を考えるとかなりのものでしたよ。素材を看板にしているというのは付合せの野菜類などのことらしい、良い材料そのものの味わいを生かしていますということですかね。

                               前菜

                                  オニオングラタンスープ

                               メイン

                               デザート

 ここで1時間以上使ってしまったのでもうあとは急ぎに急いでと、茂原から鴨川北部の長狭街道近くにある道の駅風の農産物直売所みんなみの里へ、宮内庁御用達の長狭米(寿司屋御用達でもあるのです)を買うのも目的の一つだったから。途中の久留里は名水で知られ造り酒屋が多いところ、時間があればどこかに立寄ってペットボトルに水を汲むのが常なのだがこの日は無理。以前には一人で20l容器10個以上を用意して水場を占領している輩がいて、大量に汲むならもっと遠慮して人の少ない時間にしてもらいたいですねぇと、捨てゼリフを吐いてやりたいなんていうことがありましたよ。今日は対抗車線の帰り車らしきがこの市内を先頭に延々と渋滞しているのにはもうビックリした、お可愛そうにの一言でしたな。南房総は夏と花摘みの冬場は特に混むので、走るコースと時間にはよく注意して予定を立てる必要がありますね。房総の中心部は立派な?田舎の風景が続き、山道では一本道筋を違えると何処に出られるか分からないので、メインの道は限られてしまいます。ナビでも遠くの行き先までは画面で辿れないから、ルートを外そうとする時には注意が必要なのが房総の中央地帯なんです。

 我々は時々前に遅い車がいる時だけはイラつきはしたが、何とか5時前にはみんなみの里(途中の私設直売所は日没終了だがここは道の駅に準じているのでまだやっていた)に到着。天然乾燥米は少ないのでもう無かったが、ここの人らしい親父さんにどの人の米が旨いか聞いて、5kg袋を2つばかり買うことができましたよ。どれにも生産者の名前が書かれているが、2~300円の値段差があって、やはり高い方が旨いんだそうだ。ほかには残り少なくなった野菜類も買って、夕闇に水仙(最近では伊豆下田爪木崎の水仙ばかりでなくここの群落も有名となった)の白い花が群がって両側にボッと咲いているなだらかな山間の道を鋸南町保田まで下り、南へと弁天鉱泉に向かえば、ここでも海岸沿いの国道は帰り車の渋滞でもう大変。皆さん何時頃になったら家にたどりつくんでしょうかね。我々も距離以上に時間のかかる大変な旅でしたよ。

 今日の宿は一日4組までの宿泊ということで、TVには何回か紹介されていた国道沿いの一軒宿。鉱泉は含硫黄カルシウムマグネシウム硫酸塩炭酸水素塩泉の中性泉で、源泉温度は16.5℃とあった。ふたつの内風呂は午後7時で男女入替え、もうひとつは海に臨む露天風呂で、こちらは午後5時迄は湯守がいて、家族連れ以外では混浴にならないようにしているそうだが、それ以降はどうなるのかは聞き忘れてしまった。内風呂は白く濁っているのに露天は無色透明、湯守曰く効能はやはり内風呂の源泉にあって、外はあくまで海の眺めを楽しむものだそうだ。もう夜で暗い海と遠くの光が多少見えただけであったが、夕陽の眺めは一番じゃないでしょうかね。

 食事は1階の個室で供され、僕が最後にご飯を軽く一膳だけ食べれたというころあいの量。船盛はアワビ、サザエ、イカ、アジ、タイ、ハマチ?、メジナ?と地魚の種類が多くて、マグロが無いのがポリシーですかね。酒では冷酒がここのオリジナル地酒5種のそれぞれ4合瓶で用意されていて、1合ずつでも出すそうだが、瓶で頼んだら残れば持帰って下さいとか。千葉は腰古井と岩の井というのは知っていたが、こちら方面ではあまり名の通った銘柄は知りません。鴨川の酒で辛口(2500円/本)というのをやると、吟醸とは謳っていないものの香りの勝った酒でしたよ。今日の料理の中ではこの酒に合うというアワビの肝煮が、ちょっぴりの量だったが美味しかったですねぇ。ここの名産品枇杷の果実食前酒から始まって、正月イメージの前菜風盆、小サザエ壷焼風、カマス塩焼、茶碗蒸、天ぷらと蕎麦、お造り、的矢?カキ、ご飯にはお吸物、里芋煮と漬物、イチゴというメニューは、昨日の田舎風に対しお品が良ろしいという食事内容でしたね。

                           夕食の膳

                                  お造り

                                  生ガキ

                                 天ぷら蕎麦

                               

 次の日は実は旅行中のこの前日に親戚の不幸の報せがあって、午前11時からの葬儀に浜松まで行かなければならなかったので、午前4時起きでまず家に帰り、着替えて新幹線7時半新横浜発のスケジュールをたてていた。それで昨日のうちにみんなみの里に廻ったのです。当初の計画では今日が房総ドライブ、花や農産物を仕入れ、浜金谷に新しくできたザ・フィッシュという海産物直売所に併設された海の見えるレストランで、昼の和とイタリアンのバイキング料理でも食べ、鮮魚はそこか保田で買って帰ろうという予定だったのだが。宿からの帰り道、釣に行く車はもう結構走っているし、餌を売る店ももう開いていた。昨夜の混雑がウソのような空いた道をナビが教える有料道路優先ルートはアクアライン経由で、約1時間半で我家に到着してしまった。

 でも茨城と千葉のセットはもう止めましょう。千葉は房総だけにして勝浦の朝市を組込む一泊旅行も面白かったですねぇ。そういえば朝市の名物母ちゃんが作った背黒イワシの小さめの目刺は絶品だったなぁ。

   店データ

     栗の家           岩間町土師 1285           299-45-5124

     きらら館           笠間市笠間 2258           0296-72-3109

     チェルキオ         笠間市笠間 2642-5         0296-70-1242

     丸真食品(舟納豆)    山方町山方 473            02955-7-3337

     くろさわ            北茨城市平潟 343           0293-46-2971

     マルイチ海産物商    北茨城市平潟 1067-1       0293-46-0420

     ますいち海商       北茨城市関南町仁井田 198-1  0293-46-0875

     ドゥオモ          大網白里町仏島 137-3        0475-73-7222

     みんなみの里        鴨川市宮山 1696          0470-99-8055

     弁天鉱泉          富山町小浦 487            0470-57-2111


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