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ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

夏場の信州の温泉巡り

2012-09-01 18:48:03 | 信州日記

 8月中は長期滞在だから毎日温泉とはいかないが、二三日おきには日帰り公衆温泉を利用していて、今回もいくつかの温泉に浸かってきた。東信地区の温泉の泉質は東御市から東側は塩化物泉が、上田から西は硫黄泉が主流で、丸子あたりが硫酸塩を含む単純泉となっているのだが、泉質を選ぶというよりちょうどその近くに来たところの温泉を利用するというわけだ。

 今年になって近いからと利用するようになったのが町営の健康増進施設である木もれ陽の里(冒頭写真は施設全体の正面側玄関を)内にある温泉施設、温泉とはいっても茅野の芹ケ沢温泉からロータリー車でわざわざ運んでくるというその地の源泉と違うのが残念であるが、泉質はアルカリ性単純泉ということだ。町は高額納税者の町内観光業者に気兼ねしてこういう姑息な方法をとっているらしいが、住民も文句は言わないのだろうか。輸送温泉でも湯上りには肌にツルツル感があるから、鮮度は落ちても確かに温泉の効能はありそうだ。それとサウナがあるのもいい。あとは外で風に吹かれて入れるように露天風呂も作ってくれないかな、場所の余裕もあるじゃないですか、でも運ぶ湯量じゃ少な過ぎるか。

                      温泉と運動施設側の入口

                      奥に温泉と運動プールが

                         源泉名に芹ケ沢温泉とある

 戸倉上山田温泉は歓楽温泉街のイメージがあって敬遠していたのだが、最近のPR誌にいくつかの日帰り温泉施設の紹介があって、硫黄泉だったら一度は入ってみようかと初めて温泉街に出向いてみた。この日はPR誌にあった緑がかった源泉掛け流しでぬるめ湯温にしてユックリ入ってという戸倉観音温泉が休みで、そこから近かった万葉超音波温泉というところを利用してみた。表向きも公共温泉などとは比べ物にならない鄙びた木造施設で、中はまさに銭湯方式でレトロ共同浴場に毛が生えたようなもの、なのに温泉自慢の宣伝フンプンとした効能書き大看板などがあって、これだと田沢温泉や霊泉寺温泉みたいにもっと素朴に徹した方が好ましいんじゃないかな。肝心の温泉では源泉を注ぎ込む小さな浴槽は熱くてとても長湯は出来ない、それに連なる大浴槽もそれよりはやや湯温は低いものの我慢できないほどではないけれど僕には熱すぎて早々にあがってしまった。硫黄臭があって源泉の出口には飲泉できるとコップがあるから確かに鮮度のいい掛け流しの湯だとは思われるのだが、この温度設定はいわゆる熱湯好きのヘンクツ爺い向きの湯ですな。

                      万葉超音波温泉

                         源泉はここだけに使用とあった

 ゴン太を連れて松本に行った帰りに駐車場の木陰があるからと立寄ったのが霊泉寺温泉、ところが今年初めて来てみれば駐車場の南側にあった樹木が伐採されていて、辛うじて西側の小山の影ができる一部の場所が利用できるというように変っていて、これだと犬連れだと3時以降じゃないとダメですね。すぐ隣の寺の前にあった大ケヤキの老木も伐採されているのに今回気が付いて、いっぺんに何本も伐採とは一体何があったんだろうか。ここは内風呂だけの素朴なものだが、透明滑らかな湯が浴槽からあふれ出ているのが唯一気持ちがいい。地元の人に聞いた話では、飲泉すると二日酔いに利くんだそうだ。ここはオンボロでも鄙びた田舎の温泉に浸かったという雰囲気を味わったと納得するべきもの、入浴料が200円は高いか安いかどうでしょう。

                      一世代前のコンクリート造の共同湯

                      素朴なタイル貼り浴槽が

                      単純泉だがカルシウムと硫酸イオンが多い

                          大欅伐採の跡に木の蓋が

 毎度お馴染みの旧浅科の穂の香乃湯にも数回と、今は佐久市に合併してここと布施温泉と春日温泉二ヶ所の4施設の共通割引回数券があるからそれを利用している。無色透明なアルカリ性ナトリウム・カルシウム-塩化物泉で沸かしているからその日で湯温が変るようだ、僕は露天がぬるめだとラッキーと長湯する。休日でも空いているのと駐車場に木陰があるのが好都合で、露天にある豪快な打たせ湯で頭から湯をかぶるのもいつものこと、でもいい爺いがと顰蹙ものかな。眺望は女風呂露店からは浅間山が見えるというが、男風呂からは浅科五郎兵衛米の田園方面が、ここは男女入替えは無い。

                      穂の香乃湯玄関

                            成分表からは冷鉱泉だが、上に貼り加えた違う湯温もあって

 小諸の北斜面高台にあるあぐりの湯こもろ、ここの露天風呂からの眺めは浅間山から東に続く山並みと眼下の盆地から千曲川と一望出来て、小諸出てみろエーという歌詞の追分節の気分を風呂に浸かりながら味わえる信州一眺望の良い温泉だと思う。ナトリウム-塩化物泉の源泉はこの下の場所にある宿泊施設布引温泉こもろのほうからポンプアップしていると聞いたが、その分の劣化はあまり感じられないと思う。内風呂、露天、気泡湯、打たせ湯、サウナと水風呂と充実しているのも人気だ。ここは補助金を受けた農事組合法人の運営というカワリダネの温泉施設だが、実に立派な施設だねぇ。

                       あぐりの湯1

                       あぐりの湯2

                       塩分はそんなには濃くない

                       眺望1

                       眺望2

 安曇野に行ったときに立寄り湯したのは松川村の公共の総合観光施設のすずむし荘にある日帰り温泉、泉質はラドンを含む単純低放射能泉というのが信州では貴重な温泉だと思う。しかし眺めは期待できないのとサウナが無いのに入浴料500円は高い感じで空いていた、そのためか着替え室の内装などがオンボロになっていて、そろそろリニューアルしないとねぇ。沸かし湯で湯温は僕にはやや高め、露天で源泉が注ぐ場所だけはぬるめに感じられるからそこで頑張ることになった。中には小さな源泉浴槽があるが、25℃というのでこれは冷たすぎて足を浸かるだけにしておいたが、ここを少しだけ加温してくれたらいいのにね。源泉名の馬羅尾天狗岩温泉というのは何か卑猥な感じがしませんか、そちら方面に利くという表示なんぞはあるはずもなくあとで訊いたら馬羅尾とは「ばろう」と読むそうでマラオじゃなかった、5km離れた馬羅尾山麓の地下1800mから湧き出る温泉を引き湯しているんだそうだ。

                       一般温泉棟(宿泊者用は別に)

                       ラドン成分表示が

 旧望月町にある布施温泉は小高い丘の上にある公共温泉施設で、周りには温泉関連のものは何もない単独の施設で、これは穂の香乃湯と同様だが、こちらは湯温がもっと高いから加温はしていないと思う。弱アルカリ性ナトリウム-塩化物泉で成分も濃いためか舐めるとしょっぱい。週ごとに男女入替えで高温サウナとミストサウナのどちらかに当ることになる。露店からの眺望は目の前の田圃の先の小山越しに浅間山が何とか見える、設備的に穂の香乃湯よりも大型で充実しているから、こちらの方が賑わうようだ。

                       布施温泉

                       弱アルカリ性ナトリウム塩化物泉、泉温45℃

                       

                     穂の香乃湯と布施温泉のあとはちゃたまやでアイスを、ほかにシュークリームやプリンも人気


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