■多賀君からのスキーのお誘いを受けておそらく今季最後のスキーに出かけた。最初はゆっくり出かけて午後のリフト券で滑ろうと思っていたが、前回シーズン中4人まで使える割引券をもらったのでもっと早く出かけて1日券ですべろうということになった。50歳以上だと3500円のシニア券が2500円になるはず、、、。
実際、これが来シーズンの1月末までしか使えず、今シーズンは使えないと窓口で言われてガックリ。もう、スキーはこれっきりにしようと思ってたのに、、また来年もお金使いそうだ。スキーを始めると中毒症状がでる。これからスキーのできない国でリタイヤーしたいのに、、。
ブーツは前回のスキーで壊れてしまったのでスキーセットのレンタルをした。割引券をみつけて3600円。この日はあさからガスがかかっていて、、。よく前が見えない。
ここはベースのリゾートセンターから上がるとファンタジゲレンデがあり、その先にイリュージョンゲレンデがあって、それぞれレストハウスがある。いつも主にイリュージョンで滑るので今朝も行ってみるとリフト下のコースの一部を整地してレースをしていた。「代表選」をしていると聞いたので、こちらは全日本の「技術選」だと思い込んでしまった。へ~っ、ジャム勝!出世したな!、、、、、あとで全国のスキーヤーが集まる「東急レーシングサーキット」だったと知ったんだが。
どうりでイルージョンでゼッケンつけて滑っている連中はみんなうまい。めちゃくちゃうまそうなのもちらほらいる。リフトから出場している友人を撮るんだと言ってカメラをかまえているスキーヤーもいた。霧が晴れた瞬間をとらえてスタートした選手が、両手を飛行機の翼みたいにのばして高速で大回りターンしてくる姿を見て、ああこれが今時のスタイルなんだなと納得。
リフトに乗り合わせたゼッケンとヘルメットの女性に聞くと出場するという。福井出身で今、雁が原のスキースクールで教えているそうだ。こっちは「技術選」だと思い込んでいるから「すごいですねぇ!福井は他に出る人いるんですか?」「たくさんいると思いますよ。出たい人は誰でも、、。私は駆け出しですけど一度出ておこうと思って、、。出たらいかがですか?スキー歴40年っていいですね~」「???、、(な、なんか状況変わっちゃったのかなぁ、、)」
スキーに若い連中を誘わず、20年ぶりに同級の多賀くんと来たのには訳がある。近頃の若いもんはパワーがなくて俺についてこれない。ノンストップでおりるとはぐれてしまったりしておちおち滑りを楽しめないのだ。多賀くんは自己流派でスキー教室にはいったことがない人だから、教えてくれと言われても今更フォームを直しようもないが、同じ歴40年できっと僕より滑っているくらいだからスピードと安定感は抜群。自分一人が楽しければいいスキーだ。僕は昔から「スキーはカッコだ」派だから見せるスキーに憧れてきた。今でもそうだけど、最近この年になるとまあどっちでもいいか!と思い始めている。
ガスが濃くなってくると前が見えなくなる。先行する彼のおぼろげな姿を追ってただひたすら追いかけるだけ。「よく滑れるなぁ、前がみえるのか?」「いや、見えん!ただ足の感覚だけで、、」「コース外れたらどうするつもり?もう俺はメガネはずさないと、、、だんだん見えなくなってきた。」近視だからメガネを外せばぼんやりとしか見えないが全然みえないよりは安心する。時間が経つとガスがはれるときもあるが、見えないときはコースをはずれとんでもないところへ行ってしまったりした。霧の中、人とぶつかれそうになりバランス崩してビンディングが何度かはずれてしまった。午後3時ごろには雨も降り出した。最悪のコンディション。
それでも、はぐれた時どうしようか?ということを、彼といるときは真剣に考えようとする気が起きない。彼の携帯は車の中だから、いづれ帰るときに何か言ってくるだろうし、、、。それまで勝手に滑ってりゃあそれでいい、、、。
結局、僕たちは昼休みを取ることもなく、連続5,6時間ノンストップでひたすら滑り続け、最後はずぶ濡れで駐車場の彼の車にたどり着き、車の中でやっとおにぎりにありついた。「いつもこのペースか?」「スキーはいつも1人でこのペースや」
「最悪のコンディションやな!天気さえ晴れたらなぁ、でも今日はけっこう滑った。この脚の疲労感!これがなんとも言えん」「晴れすぎてもいかんぞ!」「なんでや?晴れ過ぎたっていいやろ」「顔にシワができる、、」「????」
帰ったら一風呂浴びよう。と、その前に風呂掃除を、、、。