レイヤ(層)というのはIIIustratorなどの描画ソフトで一般につかわれる概念で、要するに透明なシートが何重にも重なっていると思えばよい。各シートにそれぞれ図形が描かれ、全体として集合した図形にみえている。各図形がそれぞれ独立しているからひとつの図形が間違って修正しても他の図形に影響をおよばさないし、透明度を変化させていろいろな効果を作ることもできる。各シートのことをレイヤーと呼ぶのである。
JW-CADのレイヤーは16種類(右ツールバーの下半分に16進数で表示されている)あり、おのおのがさらに16グループあって256種類使うことができる。ツールバーのレイヤー番号をクリックすると、①非表示②表示のみ③編集可能④書込みレイヤ、の4種モードに切り替わる。個別のレイヤを編集するにはステータスバーの[0-0]などの表示をクリックして「レイヤ設定」を操作する。
■もう一度最初にもどってメニューバーの「ファイル」から見てみよう。「JWC」「DXF」「SXF」というのはそれぞれ「DOS版JWCADファイル」「AutoCADファイル」「Open Cad Formatファイル」のこと。他にDWG(AutoCADのデータファイル)なども覚えておくとよい。単に「開く」をクリックするとJWWのサンプルファイルが出てくる。
■ついでに前述したクロックメニューとAUTOモードについて簡単に説明すると、
「クロックメニュー」
時計回りにドラッグすると時計方向にメニュー(AM)が切替わる。もう一度ドラッグするとサブメニュー(PM)になる。さらに右左ボタンで切替わる
(例)左AM1時(線)、2時(円,円弧)、4時(範囲選択)、6時(属性取得)
右PM6時(数値角度取得)、11時(線長)、0時(数値長さ取得)
「AUTOモード[DX]」
○既存の線が存在しない時
線:⇒始点(左CL)終点(左CL)
円、円弧:⇒始点(左WCL)終点(左CL)
長方形:⇒(右CL)、始点(左CL)終点(左CL)
○既存の線が存在する時
消去:⇒左CLで選択、右CL消去
線の部分消去:⇒左CLで選択、始点(右CL)終点(右CL)
コーナー処理:一方を(左CL)、他方を(左CL)
伸縮:伸縮させる線を(左CL)、目標線を(右CL)
複線:基準線を(右CL),複線位置(左CL)
複線:基準線を(右CL),同上を再度(右CL)⇒前回の間隔線を仮表示(CL確定)
-----------------------・----------------------------
必要になればもう少し細かい設定など覚えるとかなりのことができるようだ。また機会があれば検討して見たいと思う。