■グエン・テゥ・フォンという名前の75歳でせわ好きで元気な家主のおばさん。話し好きでベトナム語の会話練習相手として最適。本人がその点意識が高くて私は先生だからという。彼女は元薬剤師で若くして亡くなられたご主人は外交官で外務省の副次官補とか。6か国語ができる経済学博士で世界各地に赴任されていてアンゴラの首都赴任中に娘さんが生まれたそうだ。家には米ドルがわんさとあったとか、、。バナナの食べ方を教えてもらった。色が黄金色になり黒い斑点が一面に分布したころが食べごろ(何とかチムクオックというが僕には何とか中国にしか聞こえない)中央の部分を折ると切ったようにきれいに2つに分かれる。もし難しいなら爪の先で皮をちょっとほじくるようにするとうまくいく。離せば自然と皮がむける。普段やるように、バナナの端から皮をむく方法は失礼でハノイの女性は決してしてはならないそうだ。
ご飯の前になるとザロに呼び出しが入る。下に降りて皆と一緒に食卓を囲みTVを見たり、話したりしながら食事する。僕はここで食前食後は必ず箸を持って「いただきます』「ご馳走様」と言うことにしている。普段しないことだけど、カナダのみどりちゃんはそうしていたし、ベトナムの女性で同様なことをしていることを目撃して好感したこともあって外国ではかっこいいとおもったからだ。ベトナム女性はとにかく料理が好きで食べきれないのにやたらとたくさん作る傾向があり、その結果「残り全部食べてね!」とくるのが怖い。その時「ザーバン・クア」(野蛮だわ!??)と言うと笑いがとれて貴方のヴェトナム語はすばらしいという評価がくだるらしい。この辺のニュアンスはもうまったくわからん、、。
口内炎ができてあまり食べられない。ビタミンB6,B12,Cが足りないのだというとすぐにビタミンCとB1の錠剤の小瓶をくれグループフルーツを剝いてくれた。さすが~、、。
先生が元気でいらっしゃることで、とてもうれしく思っております。
僕は、若いごろ、葬式にばかり出ました、何と言う患い気分でした。