誰も書かない「ハリウッド・ハワイ・米国」の本音トーク

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アカデミー賞(The Academy Awards / The Oscars) 【1】

2013-03-12 | 国際賞
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先月末、第85回アカデミー賞の授賞式がロサンゼルスでおこなわれた。世界には様々な賞があるが、スウェーデンのノーベル賞 (the Noble Prizes) を相撲の東横綱にたとえるなら、分野は全く違うけれども西横綱に位置するのがこの米国のアカデミー賞である。

1929年に創られたこの賞は現在映画の24部門に与えられるが、花形(a shining star) はやはり女優2名、男優2名に授与される4つのオスカー像 (Oscar statuette) である。主演女優賞 (Best Actress in a Leading Role)、主演男優賞 (Best Actor in a Leading Role)、助演女優賞 (Best Actress in a Supporting Role)、助演男優賞 (Best Actor in a Supporting Role) などこの賞には一切賞金は付かないが、後の映画・テレビ出演オファーによってはすぐに億万長者になる可能性が大である。それでこの道を志す人々のあこがれの的(people's dreams) になっている。

アカデミー会員(voting members of the Academy of Motion Picture Arts and Sciences [AMPAS]) は2012年現在 5,783名おり、彼らの投票で年間の最優秀作品を決める。似たような賞でゴールデングローブ賞(Golden Globe Awards) というのがあるが、これはハリウッド外国人映画記者協会(Hollywood Foreign Press Association) に所属するメンバー(約100名)がやはり映画・テレビドラマで活躍した人々を選ぶということでアカデミー賞の前哨戦とも言われている。 他に日本でよく耳にするのが米国のグラミー賞 (the Grammy Awards)、エミー賞 (the Emmy Awards)、トニー賞 (the Tony Awards) でそれぞれ音楽 (music)、テレビ (television)、演劇 (theater) での分野の優秀な人材に贈られる最高の賞ではあるが、世界的な知名度・注目度からするとアカデミー賞の足元にも及ばない。

この85年の長い歴史の中で、この4部門に選ばれた日本人は今だにたった1人である。1957年、マーロン・ブランド (Marlon Brando) 主演映画『サヨナラ (Sayonara)』に出演して助演女優賞を獲得したナンシー梅木 (Miyoshi Umeki 1929~2007) である。ミヨシ・ウメキは北海道出身のジャズ・シンガーで音楽の勉強をするため渡米し、そのまま舞台を米国に移し映画で成功をおさめた。いまだ人種差別のあるアメリカ映画界にあって、これは快挙である。

最多のオスカー受賞者は、キャサリン・ヘプバーン(Katharine Hepburn) の4回、メリル・ストリープ(Meryl Streep) の3回、ジャック・ニコルソン(Jack Nicholson) の3回で、3人とも自分の好きな俳優である。名優たちである。


ちなみに自分が作品賞(Best Pictures) を今までどれだけ観たか数えてみたら、ちょうど半分の43本だった。強烈に印象に残っているのは、
『風と共に去りぬ (Gone with the Wind)』(1940)
『レベッカ (Rebecca)』(1941)
『80日間世界一周 (Around the World in 80 Days)』(1957)
『戦場にかける橋 (The Bridge on the River Kwai)』(1958)
『ベン・ハー (Ben-Hur)』(1960)
『アパートの鍵貸します (The Apartment)』(1961)
『ウエストサイド物語 (West Side Story)』(1962)
『アラビアのロレンス (Lawrence of Arabia)』(1963)
『マイ・フェア・レディ (My Fair Lady)』(1965)
『サウンド・オブ・ミュージック (The Sound of Music)』(1966)
『真夜中のカーボーイ(Midnight Cowboy)』(1970)
『パットン大戦車軍団(Patton)』(1971)
『ゴッドファーザー(The Godfather)』(1973)
『スティング(The Sting)』(1974)
『ゴッドファーザーPART II(The Godfather Part II)』(1975)
『カッコーの巣の上で(One Flew over the Cuckoo's Nest)』(1976)
『クレイマー・クレイマー(Kramer vs. Kramer)』(1980)
『普通の人々(Ordinary People)』(1981)
『愛と追憶の日々(Terms of Endearment)』(1984)
『愛と哀しみの果て (Out of Africa)』(1986)
『ラストエンペラー (The Last Emperor)』(1988)
『ダンス・ウィズ・ウルブズ(Dances With Wolves)』(1991)
『羊たちの沈黙 (The Silence of the Lambs)』(1992)
『シンドラーのリスト (Schindler's List)』(1994)
『フォレスト・ガンプ/一期一会(Forrest Gump)』(1995)
『タイタニック(Titanic)』(1998)
『アメリカン・ビューティー (American Beauty)』(2000)
『グラディエーター (Gladiator)』(2001)
などがある。残念ながら最近の7~8年の最優秀作品はまったく観ていない(あるいは興味がない映画だったかも?)。#YS


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