連日、報道されていたブラジルのでリオ・オリンピックが閉幕した。メダリストたちの栄誉を称え国旗掲揚(national flag raising) と金メダリストの国家が演奏されたが、どうしてもメダル獲得数が多いアメリカ合衆国の国旗、国歌を目にする回数が多かった。(金46、メダル獲得数121。)
世界のすべての国からの移民で成り立っている大多民族国家 (a great multi-racial nation) 「アメリカ」で唯一、自分がアメリカ人だと認識 (recognize) できるのは『国旗』と『国歌』だけだと言っても過言ではない。それらだけが人々が一致団結できる源であり、だからこそ彼らの国旗・国歌に対する忠誠・尊敬の念は日本人が想像する以上のものがある。全ての学校を含む公共施設、ほとんどの民間施設には常時、国旗「星条旗」が置かれ、また多くのイベントでは、国歌あるいは★愛国歌(patriotic song) が必ず演奏される。
「星条旗」(The Stars and Stripes あるいは The Flag of the United States of America):
白線と赤線の組み合わせの13本の横縞(白6本、赤7本)は独立時の13の植民地を表し、50の星は州の数を表している。1960年、ハワイが50番目の州として加盟してから現在の国旗になっている。
アメリカ合衆国・国歌(The Star-Spangled Banner あるいは The National Anthem of the United States of America):
1780年に曲が、1814年に歌詞が作られ、1931年に国歌として正式に採用された。歌詞は1812年に勃発した米英戦争(the War of 1812) における史実が元になっていて、イギリス海軍がアメリカ・ボルティモア港 (Baltimore Harbor) のマクヘンリー砦 (Fort McHenry) に艦砲射撃した際、それに耐え抜いた星条旗を称えた詩である。以下の通り、非常に勇ましい歌詞である。
Oh, say can you see, おお見えるだろうか、夜明けの薄明りの中、
By the dawn's early light, 我らは誇り高く声高に叫ぶ
What so proudly we hailed
At the twilight's last gleaming?
Whose broad stripes and bright stars, 危難の中、城壁の上に雄々しく翻る(ひるがえる)
Through the perilous fight, 太い縞(しま)に輝く星々を《星条旗のこと》
O'er the ramparts we watched, 我らは目にした
Were so gallantry streaming?
And the rocket's red glare, 砲弾が赤く光を放ち宙でさく裂する中、
The bombs bursting in air, 我らの旗は夜通し翻(ひるがえ)っていた
Gave proof through the night
That our flag was still there.
Oh, say does that star-spangled ああ、星条旗は今なお、なびいているか?
Banner yet wave. 自由の地と勇者の故郷の上に!
O'er the land of the free
And the home of the brave.
★主な愛国歌は:
□ God Bless America
□ America the New Colossus
□ This Land is Your Land
□ My Country 'Tis of Thee'
□ Columbia the Gem of the Ocean
□ The Stars and Stripes Forever
□ America the Beautiful
□ U.S. Marine Corps Hymn
□ U.S. Navy Anthem: Anchors Aweigh
□ U.S. Army Anthem: the Army Goes Rolling Along
他多数あるのと、米国4軍[空軍(Air Force)、海軍(Navy)、陸軍(Army)、海兵隊(Marine Corps)]ならびに沿岸警備隊(Coast Guard) には約150万人の軍人の士気を高める (raise the morale) ため、それぞれ軍歌 (military song)・愛国歌がある。
【参考ブログ】
『沖縄の嘉手納・普天間基地と在日米軍』(2013/4/7)
『アメリカ海軍第7艦隊』(2011/11/13)
民族、文化、宗教、思想などの違いから紛争(dispute/conflict)、戦争(war) が世界のいたる所で起こっている現在、多様民族3億人を一つの国としてまとめて維持するということは奇跡に近い。胸をジーンとさせる、胸がいっぱいになる(get a lump in one's throat) ような愛国歌が多いのも分かるような気がする。■YS
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