[ハワイ事情]
今まで米国政府・研修旅行と称して7回、通算5ヶ月間、全米中いろいろな所を回ったが思い出すことと言ったら大変ささいな、又、旅行目的と全く関係ないことばかりである。教訓は「どこどこの都市・場所に行ったことがある」と人には言えるが、英語で言うと "So, what?"「だから、それがどうしたって言うの?」である。その街の実情をレクチャー・資料・現地視察で知ったとしても現地の人達と本当に接していないので身にならないというか、すぐ忘れてしまう。
何だかハワイ観光旅行のことと結びついてしまう。確かに旅行代理店のツアー・プランにのったら非常に楽である。空港とホテル間の送迎、ホテルの予約、各観光スポットまでの送迎、夕食プラン、ゴルフプランなどなど何も考える必要が無い。また、避暑地にのんびりしに行くのだから「そんなことはどうでもよい」というなら全くその通りである。
それらを満喫し日本に帰ってから思い出してほしい。「ああ、面白かった」、「あれとあれをショッピングできて良かった」、「ビーチ・海・空が大変きれいだった」「まわりが日本人ばかりで英語を使うことがなかった」などなどであろう。5年、10年、20・30年たった時、人に「行った事がある、した事がある」と言えたとしても、果たしてそれらが本当に自分にとって楽しかったのかどうか、良きにしろ・悪きにしろ思い出として残っているかどうかである。勿論、人それぞれ考え方も違うし趣味・興味も違うからとやかく言えないが、自分としてはその旅行自体が全く思い出せないというのがかなりある。(ボケではない。)それが虚しいというか残念である。
ホノルル中を毎日のように3~4時間、2ヶ月間歩き続けたので今度は歩いてはちょっと行けない場所に挑戦している。バスの利用である。バス運転手の様々な性格も然ることながら乗客の服装・雰囲気などから、ちょっとしたしぐさ・マナーなどの観察で、かなりこの街の人達の生活が肌で感じことができる。別に無理して知らない人に話しかける必要はない。足を踏んだとか・踏まないとか、親切な人・怪しい人に話しかけられとか、間違ってつり銭を少なくもらったとか・多くもらったとか、何かささいなことがその辺にころがっている。そのようなことを訪問地と重なって思い出す。良い事も悪い事も時効となって、笑って人に言えることが本当の旅の面白さなのでは?!そんなチャンスを作るためにもパッケージと自由行動の併用を勧める。
ホノルル市のあるオアフ島のバス料金は一律2ドル(200円)で、乗車時に運転手の横にある料金ボックス(硬貨用)・自動札機(1ドル札用)に入れる。つり銭も出ないし両替機もないので、きっちりと2ドル持っていないと乗れない。運転手の上にバス停が表示されるので降車間際に窓沿いに一本張ってあるロープを引いて知らせる。運転手の横の前側のドアでも中ほどにあるドアでも降りられるが、中ほどのドアを降りる時はグリーンのランプがついているのを確かめてからドアを手で押す。
ただバスを利用するのに2つ難点がある。一つはバス停に停留所名、又行き先が書いていない。路線番号のみか、全く表示されていないかのどちらかで小さな黄色いバスのサインが目印。数えただけでも85路線あるので前もって調べておく必要がある。二つ目は時刻表が表示されていない。時刻表というものは市の交通局・分室に置いてあるが、もらう必要はなし。どうせ時間通り来る筈はないし、いつ来るのか分からない。来ないかもしれない。短気な人、イライラする人には向いていない。
料金を払ったら必ず "Transfer (トランスファー)!" と言って細長いキップをもらうこと(写真参照)。これを持っていると2時間以内だったらどの路線にも一度だけ乗り換えができる。乗り間違えの時のことを考えて必ずもらうこと。また、往復キップとしても使える。2~3回乗って慣れたら結構便利な交通手段である。YS
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