霊を呼び込む？ふたり。

開演前の音楽館裏にて、軽く音合わせ中の哲郎くんとカラスくん。
ふたりの息の合ったい～い音が、田んぼ中に鳴り響き、
開け放った扉から風に乗ってほどよく館内にもまわる。

「ほ～ら、音に呼ばれて村の墓地から霊がおりて来てるワよ～」と
えつこセンセーが、高笑いしながらしれっと怖い事を言う。
ちょうどふたりが向いた側の山の上にホントに墓地があるとのこと。

そういえば、えつこセンセーは今回のイベントの主旨のひとつでもある「鎮魂」に
一番こだわってたよな、というのを思い出し、
戦争の犠牲者だけにじゃなく、今回こんなイベントが開催させれるこの山里の
美しい自然と共存してこられた村のご先祖様たちにも、
鎮魂とイベントの無事を祈らなきゃね～と
胸の中でそっと手を合わせる私であった.....。

けど鎮まるどころか、この音でみんな踊り出してるカモ....なんて思いながら。


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哲郎くんとカラスくん。

「ゼロセン...」第2章でKAZUさんとコラボレーション出演してくれた
ディジュリドゥの哲郎くんとパーカッションのカラスくん。
ふたりとも、何かの時にはお手伝いやら出演やらに共星に駆けつけて来てくれます。

写真は昨年10月の共星の里恒例イベント「ハイ校フェスタ」で、
校庭でリクエストに応えて即興でセッションしてくれた時のもの。

カラスくんは福岡のアートスペース貘というギャラリーのスタッフ。
いつも黙々と仕事してくれるその姿からは想像もつきませんでしたが、
パフォーマンスの経験もあるそうで、その多才さに感心。

哲郎くんは、オーストラリアの先住民アボリジニの楽器「ディジュリドゥ」の演奏を続けていて
本場に1年間留学したりもしてました。
彼の演奏はその前から何度か聞かせてもらったことはありましたが、
帰国後初めて聞いた演奏は前とは飛躍的に変わってて、とてもびっくりしたのを憶えてます。
今は農家の納屋に仮住まい、民俗楽器的なものを手作りしていきたいとのことで
試行錯誤の真っ最中だそうです。


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