玉野さんがイベントプログラム用に寄せてくれたコメントをご紹介。
鳩(未来の記憶)
うすぎたなく、しかしたくましく、建物の上電線の上に数限りなく居る鳩は、
時に一斉に舞い上がり、旋回する。
大概の都会のあたりまえの風景だ。
鳩の足が、建物や電線をつかんだまま一斉に舞い上がったとしよう。
ビルディングは根こそぎ空に引き抜かれ、ガスや上下水道のパイプなど、
雑草の根のごとくアスファルトやコンクリートを引き裂いて現れ空に舞い上がってゆく。
街はみるみる掘り返されてゆく。
建物の中の人々は、旋回する建物から振り落とされ、
掘り返されたばかりの土の上に落ち続ける。
そこには今まで人の知らなかった地下水が泉となって湧き出しているかも知れぬ。
やがて草が生え、樹が茂り、案外、共星の里のようになってしまう。
未来の記憶なのだろうか。
玉野 黄市
サンフランシスコから共星にFAXで届いたこの原稿を読んだ時、
最初正直おったまげた!
その後すぐ思った。
個性派ぞろいの出演者だから、こんな型にはまらないコメントもあってもイイよね~
(大倉さんのは般若心経だったし...)なるほど~。と。
ひと身振りするだけでそこに不思議な空気を創り出す(これホント実感!)人は、
やっぱ、考える事も違いますねー。
でももっとスゴイと私が思うのは、
舞踏やってる時と普段のギャップの大きさ!
前にもちょこっと書きましたが、奥様のヒロコさん共々、
ホントに陽気でお気楽でメッチャ気さくなお人柄。ますます魅力的に、そして
大きな人だと感じさせられます。
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