山里の秋の名物「彼岸花(ひがんばな)」
(別名 「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」)。
モグラ避けとか雑草を抑える効果とかが有るために
田んぼのあぜによく植えられているみたいですが、
子供の頃、あんまりキレイなので学校帰りに摘んで帰りたくて
しょうがなかったのを憶えています。
この季節になると毎年「彼岸花は毒があるから摘んだらイカン!」
という言葉が周りで飛び交っていたのも...
いつもの通学路にも四季折々の風景があって、小学生もその自然の美しさに
なにかしら毎年注目してたってコトですネ!すばらしい~。
毒があるのは確かみたいですが、すぐに水に溶けちゃう程度とのことです。
しかし、種が散らばってどんどん繁殖するとかではなく、球根で増え、
繁殖率はあまり高くないみたいで、なので摘まれ放題摘まれていたら
(子供は限度をしりませんから)無くなっちゃう可能性もあるし、
それに、私みたいな気持ちの子供が田んぼでウロチョロしてたら
稲を踏まれそうで農家の方も気が気じゃナイですよネー。
それでも一度、自分の欲望に負け、どきどきしながら1~2本
摘んで帰った事がありましたが、
家に飾ってしまうとなぜか映えなくて、ナンか違う?!と
少しがっくりしてしまったものです。
「やっぱり野の花は、そこあるから美しい
」と諭す母の言葉を、
身を以て納得した瞬間でした。
もし開花の時期が少し早くて、色が夏の稲のグリーンに赤だったら、
反対色でハレーション起こしていやらしいけど
この時期の稲は穂がたれて黄色みを帯びているので、
田んぼにズラ~ッと並んだ彼岸花の赤い帯とのコントラストは
本当に美しいですよね。(特に棚田はキレイ)
あと、曼珠沙華という別名を初めて聞いたのも、
小学校の時、友達からでした。
母からも毎年のように彼岸花は摘むなと言われていましたが、
別名の事は聞いたことが無かったので
「絶対ウソやん!!そんな「まんじゅう」みたいな名前!
あるワケ無いやんっ!!」と、なぜか勝手に「まんじゅう」を連想してしまい、
自分の中の艶やかで美しい彼岸花のイメージをぶち壊しにされた様な気になり、
そんなのウソだ!といつまでも言い張ったことも思い出してしまいました......。
共星周辺の山里の四季は懐かしい風景ばかりで、いつも癒されますねー。
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