負けず嫌いや誰か他人を打ち負かそうとする、高き自尊心を棄てられたらどんなに良いだろうと思う。私のがお前よりも上だ、いやそうじゃないこうなんだ、お前の言うことを否定する、と言う醜き抗争から脱却したい。
高み高嶺に居たい、誰より強くありたい気持ちを否定はしない。けれど、その事こそが、人間の醜さであると私は思う。
そんなことをしても何もならない事はとうの昔に気づいている筈なのに。
自尊心が高いこと、誰にも負けたくはない気持ちが生きる糧になることは違いない。けれど、それは、醜いものでしかないと私は思う。
醜くそして愚かにも見える、誰かや何かを打ち負かそう、誰にも負けたくはないと言う醜き心を棄てたい。
男としての自尊心の高さとは、そんなものなのか?と不意に思う。
そんなものなくして、私は生きていきたい。負けたくも勝ちたくもなく。
そして、誰かやに何かを支配したり支配されたりする事を止めたい。そんな事をしても何もなりはしない。