木田麻衣子「おはようございます、モーニングオン第2幕、木田麻衣子です。それでは、今日の動き、天気予報、交通情報は∋∋略∋∋でございます。本日もどうぞ御幸せに御過ごし下さい。CM入ります」
――CM――
木田麻衣子「私、木田麻衣子がお届けしております、モーニングオン第2幕です。さてえ、私のモーニングオンではお侍様がよくお見えになりますね、と言うお便りが多く寄せられております」
隔駅停車塚村尚人「訳が解らないですよね、あっ、おはようございます、私、隔駅停車塚村尚人です」
木田麻衣子「''隔てる駅に停車,,とかいて、''き ゅ う こ う,,と読むと言う情報が、電子メールにてラジオネイム''急行特急THさん,,から頂戴しております」
隔駅停車塚村尚人「このラジオ局はどこかで聞いた事のある御仁からの電子メールが来るんですねえ。急行特急THって、何かのブログの管理人じゃなかったっけ?」
木田麻衣子「そうなのですか?」
隔駅停車塚村尚人「ええ。そういや、FM急特って、急行特急を縮めた言い方に似てますね――っと言う話は台本には書いてないですが」
木田麻衣子「台本に書いてないお話は楽屋裏でやってもらう事に致しましょう」
Express密偵団1「こちらに、隔駅停車とかいて、Expressを意味する塚村尚人が来ていると聞いたのですが」
隔駅停車塚村尚人「いや、いないな、そんな奴」
Express密偵団2「所で、あなたのお名前を教えて頂けないでしょうか?(隔駅停車塚村尚人を指差す)」
隔駅停車塚村尚人「私は隔駅停車塚村尚人、単なるモーニングオン第2幕の木田麻衣子のさんがDJの番組のレギュラーゲストです」
Express密偵団支配「ほほう。その割には、Express塚村尚人にソックリですな」
木田麻衣子「それもそのはずですわ、御本人様ですので」
隔駅停車塚村尚人「違いますから」
東町奉行向島伝七朗「いや、違わねえ」
隔駅停車塚村尚人「あのどちら様で?」
Express密偵団1「Expressのマネージャー言問伝七朗に似てますね」
Express密偵団2「うん、うん、似てます」
木田麻衣子「ところで、そちらのお侍様はどなた様で?」
東町奉行向島伝七朗「東町奉行向島伝七朗である。隔駅停車塚村尚人を召しとる」
隔駅停車塚村尚人「いやお奉行様、あなた様に召しとられるいわれは手前にはありません」
東町奉行向島伝七朗「いい加減にしねえか、イ為芸名役者」
東町奉行向島伝七朗が鉄扇を取り出して広げ、右側壁に飛ばすとカチッと言う効果音と共に、隔駅停車塚村尚人がExpress塚村尚人になる。鉄扇には、''急 マ 言,,と書かれている。
Express密偵団の3人「御用だ、御用だ、御用だ」→Express塚村尚人を取り押さえる
Express塚村尚人「また、このオチかよ。Expressマネージャー言問伝七朗さんよぉ」
東町奉行向島伝七朗「イ為芸名を使っていた隔駅停車塚村尚人は、もはや隔駅停車塚村尚人ではないのだぁ。ひったてえいっ!」→Express密偵団、Express塚村尚人と共に消える。
木田麻衣子「今日の放送もワンパターンでしたわね」
筋書屋「今日は辛口ですね。いつもの木田麻衣子さんじゃないんじゃなあですか?」
木田麻衣子「私は、木田麻衣子です」
筋書屋「いや、ホントは涼風鈴子さんなんじゃないの?」
木田麻衣子「そんな話は台本には書いてないですのよ」
筋書屋「絶句」
木田麻衣子「筋書屋さん、番組が終わりましたら、ちょっと、楽屋裏の方にお越しを」
筋書屋「あのシツコイですが、ホントに木田麻衣子さんですよね?」
木田麻衣子「以上、モーニングオンでした」