読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

「昭和の女」シリーズ 熊谷達也 小説新潮

2006-01-13 22:13:09 | 読んだ
小説新潮に1ヶ月間隔で掲載されていた。
今回読んだのは
2005年1月号「銀嶺にさよなら」、同3月号「鈍行列車の女」、同5月号「X橋にガール」、同7月号(最終話)「鈍色の卵たち」
の4話である。

熊谷達也は、高校の2年後輩である。私が3年のとき彼は1年。
でも、知らない。
しかし、我輩は先輩である。と威張っているのだが、実はこれまで彼の小説を読んだことがなかった。
あまり、好みのタイプではない、というのがその理由。

しかし、後輩でもあることだし、いつかは読まなくてはならないと思っていたのだ。で、まあ今回読んでみたのだが・・・
はっきり言って、「キライ」ではありません、が、やっぱり好みではない、というのが大きな感想。

まあ、今回読んだのは彼の得意とする「マタギ」とは関係のない、昭和30年代から40年代の女たちを描いたもので、多分手探りの状態ではなかったのかなあ、と思う。
実は、それでも読むうちに徐々に良くなってきたのだ。
特に最後の2話「X橋にガール」とか「鈍色の卵たち」はなかなかであると感じたのである。
で、わざわざ本を買ってまでは読もうと思わないが、今後月刊誌等でお目にかかったら読もうかと思っているのだ。

追伸
 いつも思うのだが、我が地域、というか我が母校からは「石ノ森章太郎」「大友克洋」という漫画家、そして「熊谷達也」という作家が出ているのだが、本屋さんには彼らのコーナーがない。実に遺憾だと思うのである。
やっぱ、地元なんだから常に彼らの本が置いてあるコーナーを設けてはいかがか、と思っているのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする