読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

新選組 二千二百四十五日 伊東成郎 新潮文庫

2007-07-02 22:55:58 | 読んだ
この本は出張のときに読む本の「主役」として購入。
久々に「新選組」を読みたかったのである。

ところで「しんせんぐみ」とうつと「新撰組」と変換してくれる。
でも、本書の題名は「新選組」である。
これは何故か?
本書を読むと
「特定を見ていない」
となっていて
「さほど神経質になる必要はないかもしれない」
としている。

私、この考え方には大賛成である。
「新選組」という名称の特定が枝葉末節なことなのか、という意見もあろうが、私にとってはそんなことは枝葉末節なのである。

それより、幕末に新選組が果たした役割、のほうに興味がある。
新選組がなぜ今になっても人気があるのか、のほうに興味がある。

さて、本書であるが、新選組について資料を基に検証をしているのである。
ところが、これを邪魔するのは、例の子母沢寛の新選組3部作である。
これが、本当のようで実は創作だったりして・・・
あれはあれで面白いのだが、逆に言えば新選組のイメージをあまりに固定化しすぎてしまったところがあるらしい。

本書を読むとわかるのだが、新選組についてはよくわかっていない部分が多いようである。
なにしろ新選組なのか新撰組なのかさえ判断がつかない状況なのである。

面白さ、ということでいえば、子母沢寛、司馬遼太郎、池波正太郎の小説がいい。
しかし、これらはやっぱり小説であって、ホントのことを知りたい、というのであれば、本書はいい。

4ページくらいにまとめられたお話は、それなりに面白い。

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コメント
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