読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

医は・・・ 真山仁 小説新潮6月号

2009-06-06 23:45:30 | 読んだ
今話題の「ハゲタカ」の作者である真山仁の作品である。

とエラそうに書いたが、初「真山仁」である。

主人公は心臓外科医の私<宇澤智和>は、日本医学会の最高峰である東都大学医学部にいたが、今は北関東医大胸部外科教授をしている。そして週三度のオペをしている。

そんな宇澤にとって、東都大学医学部心臓血管外科教授である同期の楠木真二郎は「よき理解者」である。
彼は、生まれたときから望む全てをさほど苦もなく手に入れてきた男、である。

その楠木がわざわざ私の大学にきた。
要件は、国が計画しているCIAMという高度先端医療センターの心臓血管外科教授に就任しないか、ということであった。

宇澤が東都大学を追われた理由は、当時の東都大学医学部心臓血管外科教授を手術の失敗からのゴタゴタに絡んで殴ったからである。
その殴られた教授:吉沢は、今は東都大学の総長になっており、つまりは日本医学会の最高峰に君臨している。

したがって、国が計画している事業に宇澤が招かれるはずがないのである。

これまでだって、何度も手紙やメールで教授にコンタクトしたが無視され続けてきたのである。

結局宇澤はCIAMの教授に就任する。

そして、そのスタッフ発表の日、久々に吉沢総長と話をすることができた。
そこで、わかったことは、宇澤が不当な扱いを受けていたことの真相であった。

真相を知った宇澤は、楠木を問い詰めるが返ってきた答えとは・・・

まあその、医学会のことがどうなっているのか知らないが、そういうヤツがいてそういう陰謀のようなものがあって、というのはよくある小説のネタであるし、ゴルゴ13では日常茶飯事のことである。

だからその、あまり感動というか感心もしなかった物語であった。
つまり「ふーん、そういう結末なの」というカンジであった。

この小説を読んで「ハゲタカ」を読むかどうか決めようかと思っていたが、今のところ「まあいいや」というカンジなのである。

真山仁ファンの皆様には申し訳ないのだが、そいういうことなので、ひとつよしなに願います。

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