小説新潮で連載された「暴雪圏」を読んだのだが、それが「制服捜査」シリーズだったということを知らなかった。
というわけで、その制服捜査をいずれ読まなければと思っていたのである。
短編連作の小説で、
「逸脱」
「遺恨」
「割れガラス」
「感知器」
「仮装祭」
の5編である。
北海道警の札幌の各警察署で刑事を長くつとめていた川久保篤巡査部長は、北海道警の不祥事による方針「一つの職場に7年以上在籍」「同じ地方に10年以上勤務」した者は無条件に異動、ということで札幌から釧路方面志茂別町駐在所に赴任となった。
初めての駐在所勤務。
そして、異例の単身赴任である。
駐在所の所轄する地区で起きる事件。しかし、駐在所に勤務する警察官は捜査には加われない。
警察の役割としてそういうことらしい。
それがつまり「制服捜査」という題名につながる。
でも、川久保は独自に捜査をする。
といっても、それは警察組織としての捜査の場合でないこともある。
特に「逸脱」では思い切ったことをしている。
それと、駐在所という特殊な、つまり地域と密着した職場環境、どれだけ地域と密着するかということもこの小説の核になっている。
駐在さんといえば、横溝正史の金田一耕助シリーズに登場するその地域の駐在署員を思い出す。
彼らは、警察署員というよりもその村の人であった。
しかし、現代ではそのようなわけには行かない。
ましてや数年で異動してしまう駐在署員に地元の人々はそれほど期待をしていない。
推理小説、近ごろでは警察小説もわりと好きで読むが、こういう設定も初めてだし、内容も今までにないもので、面白く読んだ。
これを読んで「暴雪圏」を思い出すと『そうかー』なんて思うのである。
続編希望、である。
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というわけで、その制服捜査をいずれ読まなければと思っていたのである。
短編連作の小説で、
「逸脱」
「遺恨」
「割れガラス」
「感知器」
「仮装祭」
の5編である。
北海道警の札幌の各警察署で刑事を長くつとめていた川久保篤巡査部長は、北海道警の不祥事による方針「一つの職場に7年以上在籍」「同じ地方に10年以上勤務」した者は無条件に異動、ということで札幌から釧路方面志茂別町駐在所に赴任となった。
初めての駐在所勤務。
そして、異例の単身赴任である。
駐在所の所轄する地区で起きる事件。しかし、駐在所に勤務する警察官は捜査には加われない。
警察の役割としてそういうことらしい。
それがつまり「制服捜査」という題名につながる。
でも、川久保は独自に捜査をする。
といっても、それは警察組織としての捜査の場合でないこともある。
特に「逸脱」では思い切ったことをしている。
それと、駐在所という特殊な、つまり地域と密着した職場環境、どれだけ地域と密着するかということもこの小説の核になっている。
駐在さんといえば、横溝正史の金田一耕助シリーズに登場するその地域の駐在署員を思い出す。
彼らは、警察署員というよりもその村の人であった。
しかし、現代ではそのようなわけには行かない。
ましてや数年で異動してしまう駐在署員に地元の人々はそれほど期待をしていない。
推理小説、近ごろでは警察小説もわりと好きで読むが、こういう設定も初めてだし、内容も今までにないもので、面白く読んだ。
これを読んで「暴雪圏」を思い出すと『そうかー』なんて思うのである。
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