川があって、みんな集まっています
「人がいるぞ!」と叫んでいまして・・・
ふるらんも行くと・・・とっても透明度の高い、でも大きめの川。
底にお爺さんとお父さんらしき人が沈んでいます。
そして少し離れたところで・・男の子が沈んでいます。
小学生・・低学年みたいな・・でもカスリの着物を着ています。
まるで明治・・ううん、その前の時代のような・・・
でもそんなに古くない
3人は家族みたいで・・そして水○体になっています。
ただ・・○くなっている割には・・奇麗・・・
表情がまだ・・きれい。
川にまこまれたたのか・・増水した?と思って。
そして村の人がたくさん集まってきてどうやって引き上げるか考えていました。
で、車・・大八車みたいな・・・
うん、でも・・なんかできるかな・・と思って。
でも・・・祈るしかない・・と思って
すると山の音が聞こえてきました。
みんなには聞こえないのか?
ふるらんは・・・ここは危険と思いました。
そして逃げないと・・と思って。
数人がその音に気が付き、山の方へ逃げて行きました。
ふるらんは
「そっちはあぶない
山が崩れるから
」と叫びましたが、一人がそっちへ行くと集団心理でみんなそっちへ走り始めました。
ふるらんが阻止してもみんなそっちへいきます。
すると・・山が地鳴りを起こして一気に崩れてきました。
そしてみんながこっちに引き返してきました。
ふるらんの言うとおりに行かなかった人は助かりましたが、それに従わなかった人は次々と山の土砂の下じきになっていきました。
悲鳴と助けて!という叫びは山鳴りに一気にかき消され・・・
そして埃と土砂の流れが落ち着いた時、もう人影はありませんでした。
「なんてことだ・・・・」。
村の長のような人がいいました。
そして
「人の声を聞かずに・・・逝ってしまった」と言いました。
残った村人がざわざわして
「人柱を入れないと・・川や山が落ち着かない」と言い始めました。
そして
「そうだ、そうしよう」と言ったのでした。
長が
「あなたはどう思います?」とふるらんに聞いたので
「山の神や川の神が人の命がほしいのでしょうか?神が本当に欲しいものは感謝と神を敬う心だと思います」と答えました。
しかし、村人は
「これだけの人が○んだのだから、人柱を入れないと」という声が止りませんでした。
ふるらんは心の中で
「なんて愚かなことを・・」と思いました。
そして村の人達は
「長が人柱になったら川の反乱や山の崩壊がなくなる」と声をあげたのでした。
自分が犠牲にならない方法を考え、そして他人を引きずり出し、自分の身の安泰を願う・・・
この人たちは・・・とふるらんはぞっとしました
「山が崩れるのは神のせいではなく、形が崩れおちただけ。川があふれるのは雨がたくさんふったせいであり、山が崩れない場所に暮らせばいいし、川の氾濫がないところに暮らせばいい。それとみんなで川の護岸工事をしたらすむことだと思う」と言っても誰もきいてくれない。
今の生活を保ちたい。
この土地から離れたくない。
今より苦労したくない。
山が崩れないように、川が氾濫しないように、すればいい。
そのために人が一人人柱になればいい・・・・
愚かな・・・なんて愚かな・・・
不徳を積んで・・神に逆らうなんて・・・
来世の地○を選ぶようなもの・・・
そして
「村の人間ではないものの意見を聞く必要はない。出ていけ」と言われてしまいました。
そしてふるらんは村を去りました。
場所が変わって・・・道を歩いていて、疲れて休憩をしていると、薬屋さんのような男性二人が座っていました。
二人の会話を聞いていると
「あの村で人柱が入ったらしいぞ」と言っているのがわかります。
一人の男性が
「そんなことをするより、橋をかけたらいいのに、お金がないんだろうな」と言うともう一人の男性が
「そうだな。そして収まってから渡ればいいことなのに・・どうしても収めたいんだろうな」
ふるらんの胸が痛くなったのは言うまでもありません。
ああ・・・人間って本当に愚かだと思いました。
わらじを縛りなおし、そして立とうとすると、薬屋さんがふるらんに向かって
「もし」と声をかけるので
「はい?」と答えると
「○○様、もしよかったら欲しいお薬がありませんか?いえ、お金をくださいと言っているのではなく、差し上げます。長い道中だと身体もお辛いと思われますので、どうぞ、欲しいお薬をお持ちください」と言ってくれました。
そしてふるらんは
「御親切をありがとうございます。それでしたら・・そうですね、最近○○が少し調子が悪いので・・○○○薬を頂けますか?」と答えると
「はい、わかりました」と4・5袋のお薬をいただきました。
「これでまた安心して道をあるけます、ありがとうございました」と言いました。
そのお薬を入れ物に入れて・・ふるらんは深く頭を下げて・・そしてまた歩き始めました。
あの村の方角は・・あっちの方か・・・と思いながら山並みを見まわして・・・
心で合掌し・・・
「自分はあとどのぐらいあるけるか?」と自問自答しながら道を歩き始めました。
ありがたや、ありがたや・・人の心の温かさ。
命を長らえるための薬を仏様からいただいたようなもの・・と思いました
ここは・・とっても山々が連なり、そしてその間を川が流れています。
いい景色だなぁ・・・と思ったら目が覚めました。
あ~~~~~~~~~誰かの過去世と連動しているなぁ・・・と思いましたよ。
だから・・今世も会ってるんだし、ね?