木材がたくさん積んであって・・・
たくさんの男たちが働いていました
二人の大きな男性がいて、一人は(以後、太郎さん)肩の筋肉がとっても発達していて、その肩に材木を乗せたり、樹を倒しに行ったりして、みんなのリーダー的な男性で野性味あふれる顔をしている人で・・・
頭もぼさぼさ、ひげも適当な感じの人でしたが、みんなから慕われていました。
もう一人の男性(以後次郎さん)はその木材を輸送する仕事をしていました。
彼も体が大きく、太郎さんと仲良しで、この木材から産まれる利益を太郎さんと話したり、これからの国にあり方についてなど話をしている人でした。
次郎さんは顔がかっこよい人で女性にもてる人でしたが仕事一筋の人で、村や国のことなど考えたりしているので太郎さんとはいつも夜遅くまで語り合い、肩をたたき合う人でした。
ふるらんは当時、親に捨てられた子でしたが、もう大人の女性になっていて、小さい時からいろんなことを大人に言って
「もっとこうしたら便利よ」とか
「こういう風にしたらもっと人が楽に動けるし、そして将来はこうなるから・・・」と言う子でしたので、大人になっても男の仕事場にいて、システム的なこと、人の動き、配置などを得意とする人でした。
(今世でもそうですし、エジプトの時は男性で、設計の仕事と労働をしていました)
そして村は材木と石の切り出し等などいつも仕事とお金のあるところでした。
村の長老が深刻な顔をしていました。
最近、国からの使者がきた、ということを聞いていたのですが、その理由を長老が話さない・・・
太郎さんと次郎さんが意を決して聴きました。
そしてその話というのは・・・
「国の使者がいうには・・・国王のお傍につく女性を探している・・・王妃ではなく、そばにいる人ということだ。
どこのだれかしらないが、ふるらんのことを役人が話したらしく、あの娘なら国王にいろいろ進言するだろうし・・・(以下政治的なこと)・・・とな」と。
王妃でもなく、乳母でもなく・・・
傍で話しを聞く人・・
太郎さんと次郎さんは知っていました。
この話は断るわけに行かないと。
そうしたら・・・何が起きるか知っている・・・
長老が
「たぶん・・・国王が決めたことではなくて、そばにいる人間が決めたことだと思う。
きっと宮廷で何か起き始めているのだと思うし。
国の中心が揺れては困るのだから・・・」と言うと、太郎さんと次郎さんは深刻な顔をしていました。
ふるらんがいつものようにお仕事をするためにみんなと働いていると、太郎さんがやってきて、ふるらんを抱き上げて肩の上にひょいと載せました。
「わ~~こんな風にいつも太郎さんは見えるのね~~」と喜んでいると周りから
「ふるらんはちっちゃいからな~~」とみんなが笑っていました。
そしてそのふるらんに太郎さんから
「あと何回これができるかわからんけど、いるうちはしてやる」というのでびっくりすると、そのまま長老のところへいき、長老のところで話しを聞きました。
「はい」と言うしかなく・・・
国にためですものね・・・と。
長老に
「一生夫を得ることはできないと思う。その覚悟とともに宮廷にあがれ」と。
そして長老のところを出ると太郎さんが立っていて、また肩の上に載せて、仕事場に行きました。
そして太郎さんが
「俺なら話し相手ではなくて嫁にもらうのに・・・」と言いました。
その返事は
「・・・ごめんね・・・たくさんの人のために働いてくるわ」と言いました。
そして胸に痛みが走るのを感じていました。
そして仕事をしていると・・・今度は次郎さんがきて、そばで
「なぁ・・・俺と一緒にならんか?そうしたら宮廷に行くこともないし。嫁になってしまえば・・・」というので、
「ごめんね・・・私が行かないと・・・多分国がもめて戦争になる」と言いました。
綺麗な着物や綺麗な装飾品なんて興味なんてない。
みんなで笑顔で働き、平等に分配。
家族が寄り添ってご飯を食べ・・いつも笑顔
毎日いろんなことがあるけれど・・・あったかい家族が理想・・・
宮廷なんて・・・権力とお金と・・見栄の集まり・・・
あほか?と思う(関西風で・・・)
あ~国取り合戦に巻き込まれるか、○くても・・・次の代は誰に??の世界。
どっちにしても・・・命は捨てるのと一緒・・・いや、生き延びて見せるわ・・・・
もともと美人でもなんでもない。
そのおかげで・・・嫉妬はされない。
ありがとう神様。
ここまでこれたのは・・・この容姿だから
そして・・・国の使者のお迎えのところまで・・・みんなで送ってくれました。
やっぱりふるらんは太郎さんの肩に載せられて・・・こぎれいな着物を着ていました。
太郎さんがこっちを見てくれません・・
泣いてるのか・・・仕方ない・・・
でも、ふるらん、涙も出ない。
行動を間違えたら・・・命を取られる世界にいくのだから・・・・
「やっぱり俺の嫁さんにしときゃよかったな・・・」と太郎さん。
後ろで数人の男性から涙をすする音が聞こえてきます。
昨日の夜、めいいっぱい泣いた・・・
もう涙も出ない。
行くしかない・・・いざ宮廷へ。
いいところの出でも、旧家でもない。
でもありがたいことに長老のしつけはいいところの出の教え。
たくさん樹が生えている谷間を抜け・・・そして少し大地が広がったところに立派な馬に乗った役人さんらしき人が数名いる。
太郎さんの肩からおろされて、そして一人で役人さんの前に行き、立派な馬の上にいる役人さんに対しての最高の礼をし、腰をかがめ、手を隠し・・・・
すると
「お前がふるらんか?」というので
「さようでございます」とずっと頭を降ろしていたので、
「頭をあげなさい」と言うのであげてその人をじっと見ていました。
そしてその人はふるらんに
「大地とはなにか?」と言われたので少し置いてから
「○○の○○○でございます」と答えると
「よし」といい、後ろの人たちに
「このものの体に触れることなく、~~に載せよ(~~が聞き取れなかった)」といい、ふるらんは或るものに載せられました。
なんか・・・籠みたいな・・・馬車の・・・
そして後ろを振り向くことなく・・がたがた動くものに載せられて宮廷へ向かいました。
家に置いてきたもの・・・気が付いてくれたらいいな・・・と思いながら。
村のみんなにこれから気を付けてほしいことをだいぶ書いて・・・
そしてあの太郎さんと次郎さんにお手紙を書いて。
長老には・・・今まで育ててもらったお礼を書いて・・・
外を時々見ながら・・・移動。
時々、カゴの外から
「あなたの顔は外には出せません。
そして周りの人には決してみられてはいけない人になります。
これからは数名の人のみ会話をする人となります。
お気持ちをお決めください」
(スペインでの前世もそうでした)
そして・・がたがたという音がどんどん無くなって・・・
道が良くなってきて、人の声がどんどんしてきて・・・
近いな~~宮廷。
こんな小さくて太ってて・・・何が、どこがいいんだろう???と少し自分を笑わせながら・・・
どうせ、宮廷いじめとかに会うんだろうし・・・
めんどくさい場所~~とか思いながら。
で、戦略考えよう~~っと、と思っていました。
馬車から降ろされて、お着替えさせられて・・・
大きな建物~と思って
ものおじしないのがふるらんの良さ(?)で。
こんなところで税金たくさん使うって・・・あほか?とか思いながら。
まあ今の国王がそうしたんじゃないし・・・代々こうしてこんなんなったんだろうし・・・
膨らませ過ぎだよ、家。
ふるらんが歩く、話す・・周りの女宮さんたちがチェック。
合格ラインかな?と薄笑いしながら。
すっきりした感じの男性がそばを通る・・・
この人・・・みたことある・・・
そしてそのあとに・・あ~~そっか、確かこれは本で読んだ。・・・あの男性たちか・・・(女性に手を出せないよにしてある体)。
そして一つの部屋に入らされる。
背中の高い椅子・・
ここに座る人がそうなんだ・・・
あ~~頭の上に・・・あれがある。
あれが・・・そうなんだ・・・
でもねぇ・・・
ここで戦争やらなんやら・・・会話するんでしょう??
とかなんとか思っていたら・・・一人の男性が来た。
背が高い・・
そして・・・
「この人か・・・・今、いろんなことで火中にある人って・・・」。
・・・と、ひそかに
「モテただろうな・・・(ニンマリ)」。
会話の少し覚えているのは・・・
「お役に立つことができましたら・・」と言ったのと
「役にたたない女でしたらすぐ私の国に戻してください仕事があります」と言ったのと、
「人と会えないのであれば、書き物と読み物をさせてください」と・・・
それと・・・何か心のことを話した・・・という記憶があります。
国王はすっと立ち上がって
「わかった、部屋を用意したので入りなさい」(つまり合格)と退室。
部屋に通され、そしてその女性に
「あなたが~~人目です」と。
きゃ~~~そんなに不合格???
きっと国王、うんざり・・・
まぁ不合格の方がいいか・・・とか思って。
でも・・・なんかあの人、~~~で~~~なんだろうな~~~~
・・・と思って部屋の模様替え。
・・と戦略を考えて・・・
夜になって・・・村のことを思い出し・・・
数日すぎて国王が一人できて・・・
国のことなど話さず、自分の趣味とか・・・いろいろ話・・・
そして・・ある日、困った相談をしてきて・・・
「簡単ですよ、~~~したらいいんです。それには~~~して・・」とあっさり。
国王、びっくり。
でしょうね~
・・・で、奥様に
「~~な~~な女性だから・・・って伝えてください、きっと安心します」といい、ふるらんが危ない目に合わないように計画を立て・・・
でしょ?奥さんに暗○されたら○だわ・・・
お食事を作ってくれる人にあることをいい、
片付けてくれる人にあることをいい・・・
それから・・・掃除の人にあることをいい・・・
そして・・たまにくる国王にあることをいい・・・
戦略の相談を手伝い・・・
国王を笑かす
そしてわざと、周りの人に聞こえるように
「ふるらんを時々怒鳴ってください、そうでなければ・・私があなたの愛人と思われても困ります。
それで怒鳴る声を回りに聞こえるようにしてください」と頼み・・・
怒鳴ってから部屋を出てもらうようにして・・
褒めたり、怒鳴ったり繰り返してください・・・と。
どっちに偏っても疑われます。
そしてそれをしていると・・周りの人の反応を見てください。
それがあなたにあることを教えてもらえます・・・と伝えました。
ふるらんが宮廷で生き延びる知恵です。
時間を稼いで・・・なんとかして、この国の安定と・・・豊かさを保つためにも内情を知らないと動けない。
そしてこの人の参謀という人がいずれふるらんに会いにくるようにしないと・・・
国のためだから・・・と。
あの村のためにも。ほかの村のためにも・・
戦争は起こすわけに行かない・・・
孫子、孟子・・・
いろんなものを読破。
時間はふるらんにたくさんのことを与えてくれる・・・
寝ていたら・・・どこからか火が上がった。
え?どっちに逃げたらいいの?と驚いていたら・・・回りの人と一緒に国王が走ってきた。
「大丈夫か」と。
この人・・・私に距離が近くなってきてる・・・・
「ご心配をありがとうございます。お体に響きますのですぐご寝所へお戻りください。さっ早く」と返しました。
後ろ姿を見て・・・
ちょっとマズイな・・・と思いつつ、空気を読めよ・・・と。
確かに女性としては嬉しいの極み・・・
でも・・・こっちの命が・・・
焦げ臭いにおいをかぎながら、部屋に戻り・・・
命の危険のそばの生活をしている自分がちょっと疲れてきたな~~と思いつつ、あの国王も毎日相談有ろうな~~と思い寝ようとしたら目が覚めました
あ~~~むっちゃ長編・・・・
で、目が覚めたのが8時・・・
あら~むっちゃぐっすりできて、そして心スッキリ