大きな台風が近づいています。
すでに被害に遭われた方たちに、お見舞い申し上げます。
ここでも、外は風がうなり声を上げ、かすかな隙間を見つけ入り込もうと
ピューピューと音を立てています。
強い台風18号、日本縦断へ=大雨、暴風に警戒を
-交通に影響、休校相次ぐー気象庁…10月8日0時4分配信 時事通信
非常に強い台風18号は7日午後10時、和歌山・潮岬の南南西約180キロにあり
時速45キロで北東へ進んでいます。
中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。
南東側260キロ以内と北西側220キロ以内は25メートル以上の暴風域。
台風上陸は2年ぶりで、同庁は上陸時の勢力を950ヘクトパスカル、最大風速は40メートルと予想。
1959年9月、主に高潮災害で死者・行方不明者が約5000人に上った伊勢湾台風とコースが似ており、台風接近と満潮が重なる東海地方では高潮に厳重な警戒が必要。
西・東日本は8日、北日本では9日にかけ、局地的に1時間に80ミリの猛烈な雨が降り、大雨となる見込み。土砂災害や河川の増水のほか、落雷や竜巻・突風にも注意する必要がある... 10月8日0時4分配信 時事通信...
伊勢湾台風の進路と被害 昭和34年9月26日
この辺りは、山に囲まれているので
それほど大きな被害が出ることはありません。
それでも、伊勢湾台風の被害を知っている人たちは
警戒に余念がありません。
我が家でも、朝から畑の野菜の収穫やら添え木に支えをしたり
風で飛びそうなものは片付け
鉢植えは物置へ、20枚以上かけてあった簾も片付け・・・
午後四時ごろには、雨戸もしっかり閉めました。
就寝前には、バケツやなべを水で一杯にしておきます。
あの伊勢湾台風の日、私は一歳でした。
そのころ完成間近だった我が家は、まだ玄関の戸が仮説のものだったそうです。
最初の強風で、その戸が吹き飛ばされ
それから、父は慌てて家中の開口部に板を打ち付けて建具が飛ばないようにしたのだそうです。
このとき、直ぐ近くの建設中のお宅では、たった一つの小さな窓が開いていたばっかりに
屋根が丸ごと吹き飛ばされたそうです。
台風のことなど記憶にあるはずもないのに、今でもこの風の音を聞くたびに
あの不安な気持ちがひとつの映像と共に蘇ってきます。
暗い部屋の中で、ロウソクを灯し、ひたすら神棚に向かって手を合わせ
「のんの へいあん」と何度も言っている姿です。
「のんの」とは、神様のこと。「へいあん」とは平安のことです。
小さな子供が、神様にお祈りするときに使う言葉です。
後から大人から聞いた自分の姿が、記憶に残っているのかもしれませんが
あのときの恐怖は、未だに記憶に残っています。
どうぞ大きな被害が出ませんように。
今日もお付き合いくださってありがとう~!