南斗屋のブログ

基本、月曜と木曜に更新します

弁護士の交通事故事件勉強法 6

2006年07月20日 | 未分類
前回までは、司法修習生がどのレベルまで交通事故事件を勉強するのかについて書いてきました。

さて、弁護士になるということは通常、既にある法律事務所に就職するという形をとります。
いきなり、自分で事務所を作って独立という人が、いないわけではありませんが、ほとんどの人は、事務所のボス弁(ボスの弁護士)の下で働きながら、実際の事件にあたっていくのです。
ですから、勤務する弁護士は、ボス弁が取り扱っている事件に非常に影響を受けます。

ボス弁が取り扱う事件は、勤務弁護士も取り扱いますが、ボス弁が取り扱わない事件は、勤務弁護士としては取り扱うチャンスが少なくなります。
勤務弁護士にどのように事件を取り扱わせるかは、これまたボス弁の意向に左右されます。
勤務弁護士が自分の興味のある事件をやろうとしても、ボス弁からの事件量が、勤務弁護士の仕事処理量の限界に近いものであれば、勤務弁護士としては、別の事をやろうと思っても出来なくなります。
また、事務所によっては、ボス弁以外からの事件の取り扱いは禁止というところもあります。
そうなりますと、ボス弁が交通事故事件を取り扱っていれば、自然と勤務弁護士も交通事故事件を取り扱うため、勉強するようになりますが、ボス弁が交通事故事件を取り扱わなければ、勤務弁護士としては、取り扱うチャンスはかなり少ないといえます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする