弁護士の交通事故事件勉強法 １

　弁護士の交通事故事件勉強法と名うってみましたが、こうやって勉強するべきだという話ではありません。
　普通の弁護士がどうやって交通事故事件を勉強しているのかということを書いていきたいと思います。

　弁護士がどうやって勉強しているのかということは、弁護士業界以外の方にはなかなかお分かりにならないでしょう。
　このブログは交通事故事件のブログですので、弁護士が交通事故事件についてどのように勉強しているのかということを書いてみたいと思います。

　まず、弁護士になるためには、司法試験に合格しなければなりません。
　今は、法科大学院ができて、仕組みが変わってきていますが、法科大学院がなかったときは、１年に１度の司法試験を合格するために勉強する必要がありました。
　交通事故事件で損害賠償請求をすることができるのは、自動車損害賠償法を根拠とすることが多いのですが、この法律は試験科目にはありません。
　ですから、そのもとになった民法というのを受験生は勉強するわけです。

　民法というのは、条文が１０００条以上あり、扱う分野も、物権とか親族相続関係にいたるまで非常に広いのですが、交通事故関連の分野としては、「不法行為」という分野になります。
　この分野が、どのような状態で被害を受けたら賠償してもらえるのかということを勉強する分野なのです。大学だとこの「不法行為」の分野で半期くらいあてられるのではなかったかと思います（もう大分前になりましたので、記憶があやふやですが）。