Potential of aromatherapy

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歩く 歩く 歩く

2007年12月21日 | 雑記
何度かお届けしている、交通事故で脳に障害を受け、寝たきりだった男性。
5月からずっと意識が回復するようにアプローチしてきました。

以前の病院では、38度以上の高熱が毎日続き、何もしていませんでした。
ところが、私の病棟に入ったら、ぱたっと熱はなくなりました。

  脳挫傷の方は、体温調整も困難となり、高い熱がでることがあります。

熱がなくなったので、起こすことから始めました。
ベッドの角度も、本当に軽く起こす程度・・・・・・・
血圧の下がり具合を見ながら、毎日毎日。
それから徐々に90度までにあげることができるようになりました。

夏の納涼会には、リクライニングの車椅子で外に出られました。
手の動きもでてきて、じゃんけんとか、指相撲とかできるようになりました。

呼吸のために、喉に穴も開いていました。
お腹にも栄養のために穴が開いていました。

でも、10月には食事が始まり、今はごく普通の食事になりました。
しかも自分で食べることができます。
喉の管もなくなりました。

ということは、喋ることができるようになりました。

  「僕はだれ?どうしてここにいるの?」
  「仕事・・・・・しなくちゃ・・・・・」
  「そばにいて欲しい」
  「今日は歩く・・・・・・」

喋ることばも増えました。

音楽を聴きながら体を揺らし、刺激します。
脳波も回復してきました。
素晴らしい回復です。

寝たきりで、反応が乏しかった日々。
手を握っただけで、感動した日々。
口を動かして、喋るかも知れないという可能性を感じた瞬間。

そして、笑ったあの日。

長いようで短かったと感じる今日でした。
歩行器で歩く練習をしていましたが、最近は手を引いて歩けます。



みんなで喜んでいます。
私達も本当心から。看護って素晴らしい、本当にそう思いました。

赤ちゃんが初めて歩いた日の、嬉しさでしょうか。
  
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