Potential of aromatherapy

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文楽

2010年02月14日 | 雑記
「大経師昔暦」というのを観ました。
近松門左衛門作で、ちょっとした間違いで人妻が密通することになり
処刑されてしまうという悲しいお話です。

 

本当はその人妻は、下女に対する夫の浮気をつかんで恥をかかせようとして
下女と自分の寝床を交換しました。
ところが、下女の寝床にきたのは、夫ではなく手代(店を取り仕切っていた店員)
の男でした。
声も交わさず、肌を合わせた二人に聞こえたのは主人の夫の帰宅でした。
明るいところで顔を見合わせて、間違いに気づいた時には遅かったのでした。

なんと言い訳しても、駄目な時代だったのです。

  おさん肌着代なして、白無垢一重憲法に、裾模様ある
  蘆に鷺、足に任せて奈良堺、大津伏見をうかうかと
  夫婦にあらぬ夫婦のさま、神仏にも人間にも
  疎まれ果てし身の上やと、互いの心恥ずかしく
  顔打ち上げて顔と顔、見合わせ顔を赤らめては、
  涙のほかに詞なし

着物を売って肌着もなく、2人で逃げていく様子が切なかったです。
こんなはずじゃなかった、運命のいたずらでしょうね。

間男って、昔からあるようですね。
ブッダの言葉で言えば、破滅の門です。

それにしても、隣の女性はほとんど寝ていました。
15分くらいしか見ていないようでした。
すごくよく眠っていました・・・・・・・・・・・・
でも、拍手はしましたわ。紙袋にたくさんチョコレートを買っていましたから
お疲れだったのでしょうね。

 

 

梅が綺麗に咲いていた国立劇場です。
今日の着物は、薄いグレーの縦じまです。帯は大きな花模様。
着物を着ている人がたくさんいました。皆さん素敵でした。

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