朝は穏やかな天気でしたが、午後になったら風が強くなりました。
訪問看護の帰り道、桜の花びらが舞っていて、渦巻きのように
なっているところもありました。
「久方の 光のどけき 春の日に しづこころなく 花の散るらむ」
・日の光があふれるのどかな春の日がゆったりと過ぎているのに、
どうして桜の花だけが落ち着いた気持ちもなく、慌ただしく散っていってしまうのだろうか。
桜の美しさをいつまでも眺めていたいからこその、散ることに対しての嘆きの感情を表しています。
「世の中に たえて桜のなかりせば 春のこころはのどけからまし」
(在原業平)
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世(みよ)にふる ながめせしまに」
・盛りを過ぎた桜の花の色がすっかり色あせてしまったのと同じように、
私の容姿もすっかり衰えてしまったなあ。
桜に降る春の長雨を茫然と眺め、むなしく恋の思いにふけってしまった間に。
Cherry blossoms are in bloom over here.