工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

時局迎合モデリング!? フルアクションモデル ミライトワ・ソメイティを作る

2021年08月14日 | 日記
 お盆休みになったと思ったら、東京も雨続きで随分と涼しくなりました。この雨ですが、日本各地(世界のあちこちでも)で大雨の被害が報告されており、心が痛みます。
 さて、東京五輪が閉幕して一週間が経ち、まもなくパラリンピックが始まります。そんな折に五輪、パラ五輪のマスコットキャラクターのプラモデルを作りました、というのが今日のテーマです。
 昨年夏の当初の開幕時期に合わせて、マスコットキャラクターのミライトワ、ソメイティのプラモデルが発売されました。私も昨夏に買い、そのままにしてあったのですが、ちょうど五輪の期間中にミライトワを、閉幕してからソメイティのプラモデルを作ってみました。


それぞれのキットの箱です。ミライトワ、ソメイティともに顔や手のパーツを変えて動きや表情を楽しむことができます。

間違っても以前の橘花のキットのように「ベテランモデラーまたはコレクター向き」の製品ではなく、工具不要、接着剤不要、塗装不要という説明がついています。ちなみに発売元はバンダイスピリッツです。
パーツ構成はこのような感じで、それぞれの色に分けられてモールドされています。

 スナップタイトのキットですし、手でもいで組み立てられます、とはありますが、そこはモデラーですから、白のランナーの部品は白をあらかじめ吹き付け、色のついたパーツは半光沢のクリアーをあらかじめ吹き付け、それぞれの部品はニッパーでランナーから切り離して組み立てました。
 組み立てに関しては説明書に沿って進めていけばよいので、それほど苦労は感じません。フルアクションのキットを組むのが本当に久しぶりですので、脚の組み立てなどで少々戸惑うところはありましたが、それでも組み立てだけなら40分程度で済ませられました。動きを楽しむという本来の目的を重視して継ぎ目消しなどはせず、素組みしています。
 ミライトワ、ソメイティとも頭のおでこのところにエンブレムをシールで貼るようになっていますが、球体にシールを上手に貼るのはコツがいります。なるべくしわが寄らないように貼っていくことになりますが、カッターで軽く切り込みを入れておくとか、各自工夫をしてください。お子さんが組み立てる場合は、ここは大人の方のお手伝いが必要かもしれません。
 ミライトワは出来上がるとこんな感じです。一応自立もできますが、背中を支えるパーツと台座がついています。

 旗について旗竿を銀色に、先端の球の部分は金色に塗っています。
 サッカーボールを蹴ったり、

 ハードルを越えたりできます。

 ちなみにサッカーボールも白と黒のパーツを組み合わせて作るようになっており、組み合わせて球体にするあたりはなかなか面白いです。
 次はソメイティです。こちらもミライトワと基本的な組み立ては変わりませんが、車椅子のパーツも入っています。そのまま組んでも十分ですが、色を塗ってみました。タイヤを赤色に、ホイールのスポークをメタリックレッドに、座面を赤にしたほか、他の部分も銀や黒で塗り分けました。実際、ソメイティが乗っているフェンシングや車いすラグビーの車いすのイラストを見ると、タイヤが赤くなっております。
 ソメイティは桜の形の耳でテレパシーを送ったり、マントを使って空を飛べたり、風や石と対話できたり、見たものを念力で動かす能力を持つ、という設定で、瞬間移動だけが特技のミライトワよりも能力高そうです。それぞれのキャラクターが青とピンクという色のため、誤解しがちですが、ミライトワ、ソメイティともに性別の設定はありません。

ミライトワ同様、旗竿を銀に、先端を金に塗り分けました。ソメイティについてはミライトワに比べて足が小さいので自立は難しく、台座のお世話になります。

 ソメイティには卓球のラケットを持たせることもできます。作例ではラケットのラバー以外の部分はMr.カラー44番タンに塗り、ラバー部分もシールにせず、赤と黒に塗り分けています。
 顔のパーツについては取り換えて楽しむこともできるのですが、結構ぴったりはまってしまいますので、かえって取り外しが大変になると思い、そのままとしました。
 そんなわけでいつも作っている模型とは別の模型を楽しませていただきました。こうした模型を楽しまれている方なら普通の経験でしょうが、私からしたら新鮮な経験も随分ありました。色の違うパーツを組み合わせて瞳の部分を作るというもなかなか巧みにできているなあ、と思いました。このキットについてはお子さんでも作れるように簡単にしているということもありましょうが、ここからいきなり1/72の飛行機のキットに飛び込んだら、それはそれで難しく感じるのではないかと思いました。最近の飛行機のキットの中には組みやすさを重視したものもみられますが、胴体左右の合わせ目をゴリゴリ、ペタペタしたりというのは、やはり経験がある程度求められますからね。また、カーモデルなどでも塗装済みになっているものがありますが、残念ながら元のキットが組みにくいままだったりしますと「なんだかスケールモデルって難しい」と思われてしまうでしょう。出来上がったミライトワ、ソメイティを見ながら、自分とプラモデルの関りも含めて、いろいろと考えておりました。




 

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