前回はF1チームのスポンサーとお酒の関係について書きましたが、マクラーレンチームもホンダとジョイントしていた頃にシャンパンで有名な「モエ・エ・シャンドン」をスポンサーにしていました。かつてはマールボロ、ウエストといったタバコの広告が多かった同チームですが、タバコ広告全面禁止後は、ボーダフォン、それから前回触れたようにジョニーウォーカーと、様々な企業をスポンサーにつけています。
コクピットサイドにジョニーウォーカーの文字が見えます。2015年鈴鹿にて。
2016年鈴鹿にて。コクピットサイドに「CHANDON」の文字が見えます。
それからこちらは前回紹介できなかったフォース・インディアのマシン
カウルのNECの文字の右下に「KINGFISHER」の文字が見えます。2015年鈴鹿にて。上記の写真も含めて筆者撮影。
お酒以外にソフトドリンクもスポンサーとしてついている例を見かけます。最もインパクトがあったのが1991年シーズンのジョーダン191で、鮮やかな緑色に炭酸飲料の「7up」の文字が描かれていました。オーナーのエディ・ジョーダンのゆかりのあるアイルランドのナショナルカラーである緑色を前面にしたカラーリングですが、スポンサーも7up、富士フィルムと緑色つながりでした。デジカメ全盛で若い読者はご存じないかもしれないので補足しますが、その昔のフィルムカメラの時代、富士フィルムは緑色の箱でした。
ところが日本グランプリでは7upが日本での知名度が低いため、ペプシコーラに代わっていました。確かに日本ではあまり見かけないですね。このマシンが走った翌年の春、私は卒業旅行でヨーロッパを旅したのですが、ローマでオムレツ入りパニーニをかじりながら7upを飲んだ記憶があります。
写真は筆者所蔵の「レトロF1」Tシャツより。
背中側はドライバーのカーNo.と名前が入っています。デ・チェザリスとガショーの二人分が発売されていましたが、私はデ・チェザリスにしました。模型はタミヤ1/20のキットですが、デカールはサードパーティーのものを使っています。このマシン、ミハエル・シューマッハのデビューマシンでもあります。
ジョーダンチームは翌年は別のスポンサーを獲得してカラーリングががらりと変わってしまいました。カラーがよく変わるチームで、タバコの「ベンソン&ヘッジス」がついたときは金色に、DHLがスポンサーになったときは黄色となっていました。
炭酸飲料と言いますと、何と言っても「巨人」コカ・コーラがありますが、個々のグランプリで冠スポンサーになることはあっても、どこかのチームのタイトルスポンサーになるようなことはありません。マクラーレンのスポンサーになったこともありましたが、目立たないくらいでした。
炭酸飲料に限らず、コーヒーについてもスポンサーになっている例があります。かつてはコロンビア出身のドライバー、ロベルト・ゲレーロのマシンにコロンビアコーヒーの「Cafe de Colombia」がスポンサーとしてついていました。また、イタリアのコーヒーチェーン「セガフレード・ザネッティ」(以下「セガフレード」と略)も1984年のトールマン、1994年のウィリアムズ(いずれもセナつながりですね)のスポンサーとなっていました。また、前述のマクラーレンチームのスポンサーとなっていたこともあり、上の写真でもリアウイングのサイドにロゴが見えるのが分かりますでしょうか。
セガフレードは都内をはじめ、あちこちにお店を展開していますが、以前にマクラーレンのパドックパスが当たる、などというキャンペーンもやっていました。もともとセガフレードのお店を愛用していたものですから、勇躍申し込みましたが、結局Tシャツをいただきました。
私の記憶や興味だけでとりとめなく書いてしまいました。レッドブルやモンスターエナジーだけでない飲み物とF1の関係、いかがでしたか。そういえば1994年のラルースチームにビールの「クローネンブルグ」があったなあ、とか今頃思い出しています。紹介しきれていないものもあるかと思いますが、どうかご寛恕ください。
マシンやチームとは異なりますが、お酒とF1の思い出を一つ。今ではハイネケンがF1の公式ビールのような扱いとなり、F1開催中はビールについてはどの売店でもほぼハイネケンの独占ですが、かつてはさまざまな銘柄のビールが売られていたものです。いつのときだったか、鈴鹿の日本グランプリにイギリスパブが店を出していました。英国GPが開催されるシルバーストーンの地ビールとともに、キドニーパイだったかをいただいた記憶があります。ときどきこういう美味しいものと出会えるのもまた、グランプリの魅力であります。
ハイネケンについては、往年のチャンピオン、ジャッキー・スチュアートをキャラクターに「まだ運転しているから、私は飲まないんだ」という飲酒運転を禁止する洒落たCMを流していました。運転しない方も、お酒は何より適量です。朝から気勢を上げて大盛り上がりのヨーロッパのファンを見ますと、私などは太刀打ちできません。上記のような例外はありますが、私は飲まないことの方が多く、特に決勝の日曜日などはそのようにしています。金曜日からの疲れもたまっていますから、お酒を飲んでスタンドで居眠り、というわけにはいきませんからね。
コクピットサイドにジョニーウォーカーの文字が見えます。2015年鈴鹿にて。
2016年鈴鹿にて。コクピットサイドに「CHANDON」の文字が見えます。
それからこちらは前回紹介できなかったフォース・インディアのマシン
カウルのNECの文字の右下に「KINGFISHER」の文字が見えます。2015年鈴鹿にて。上記の写真も含めて筆者撮影。
お酒以外にソフトドリンクもスポンサーとしてついている例を見かけます。最もインパクトがあったのが1991年シーズンのジョーダン191で、鮮やかな緑色に炭酸飲料の「7up」の文字が描かれていました。オーナーのエディ・ジョーダンのゆかりのあるアイルランドのナショナルカラーである緑色を前面にしたカラーリングですが、スポンサーも7up、富士フィルムと緑色つながりでした。デジカメ全盛で若い読者はご存じないかもしれないので補足しますが、その昔のフィルムカメラの時代、富士フィルムは緑色の箱でした。
ところが日本グランプリでは7upが日本での知名度が低いため、ペプシコーラに代わっていました。確かに日本ではあまり見かけないですね。このマシンが走った翌年の春、私は卒業旅行でヨーロッパを旅したのですが、ローマでオムレツ入りパニーニをかじりながら7upを飲んだ記憶があります。
写真は筆者所蔵の「レトロF1」Tシャツより。
背中側はドライバーのカーNo.と名前が入っています。デ・チェザリスとガショーの二人分が発売されていましたが、私はデ・チェザリスにしました。模型はタミヤ1/20のキットですが、デカールはサードパーティーのものを使っています。このマシン、ミハエル・シューマッハのデビューマシンでもあります。
ジョーダンチームは翌年は別のスポンサーを獲得してカラーリングががらりと変わってしまいました。カラーがよく変わるチームで、タバコの「ベンソン&ヘッジス」がついたときは金色に、DHLがスポンサーになったときは黄色となっていました。
炭酸飲料と言いますと、何と言っても「巨人」コカ・コーラがありますが、個々のグランプリで冠スポンサーになることはあっても、どこかのチームのタイトルスポンサーになるようなことはありません。マクラーレンのスポンサーになったこともありましたが、目立たないくらいでした。
炭酸飲料に限らず、コーヒーについてもスポンサーになっている例があります。かつてはコロンビア出身のドライバー、ロベルト・ゲレーロのマシンにコロンビアコーヒーの「Cafe de Colombia」がスポンサーとしてついていました。また、イタリアのコーヒーチェーン「セガフレード・ザネッティ」(以下「セガフレード」と略)も1984年のトールマン、1994年のウィリアムズ(いずれもセナつながりですね)のスポンサーとなっていました。また、前述のマクラーレンチームのスポンサーとなっていたこともあり、上の写真でもリアウイングのサイドにロゴが見えるのが分かりますでしょうか。
セガフレードは都内をはじめ、あちこちにお店を展開していますが、以前にマクラーレンのパドックパスが当たる、などというキャンペーンもやっていました。もともとセガフレードのお店を愛用していたものですから、勇躍申し込みましたが、結局Tシャツをいただきました。
私の記憶や興味だけでとりとめなく書いてしまいました。レッドブルやモンスターエナジーだけでない飲み物とF1の関係、いかがでしたか。そういえば1994年のラルースチームにビールの「クローネンブルグ」があったなあ、とか今頃思い出しています。紹介しきれていないものもあるかと思いますが、どうかご寛恕ください。
マシンやチームとは異なりますが、お酒とF1の思い出を一つ。今ではハイネケンがF1の公式ビールのような扱いとなり、F1開催中はビールについてはどの売店でもほぼハイネケンの独占ですが、かつてはさまざまな銘柄のビールが売られていたものです。いつのときだったか、鈴鹿の日本グランプリにイギリスパブが店を出していました。英国GPが開催されるシルバーストーンの地ビールとともに、キドニーパイだったかをいただいた記憶があります。ときどきこういう美味しいものと出会えるのもまた、グランプリの魅力であります。
ハイネケンについては、往年のチャンピオン、ジャッキー・スチュアートをキャラクターに「まだ運転しているから、私は飲まないんだ」という飲酒運転を禁止する洒落たCMを流していました。運転しない方も、お酒は何より適量です。朝から気勢を上げて大盛り上がりのヨーロッパのファンを見ますと、私などは太刀打ちできません。上記のような例外はありますが、私は飲まないことの方が多く、特に決勝の日曜日などはそのようにしています。金曜日からの疲れもたまっていますから、お酒を飲んでスタンドで居眠り、というわけにはいきませんからね。