このところブログの更新ができていませんでした。仕事が忙しかったり、体調(それも腕とか手とか)を悪くしてしまい、運動もしていないのに「テニス肘」と診断されました。普段使うことが少ない左腕だから・・・と言えるものでもなく、元来左利きだったのを右に矯正した経緯があり、左が上手に使えないというのは不便なものです。仕事の作業環境にも問題があるんじゃということで、気を付けていたつもりだったのですが・・・。
前置きはこれくらいにして、マエストラーレ通りの人や車の話の続きです。
交差点のラツィオ貯蓄銀行の前で二人の男が鉢合わせ、なにやら始まりそうな気配です。
赤茶色の服の男「おい、口惜しかったらスクデット(セリエAのタイトルのこと)獲ってみろよ」
水色の服の男「お前のレプリカジャージ、ナカタの時代のじゃないか。最後に優勝したのいつの話だよ。口惜しかったらイタリア杯くらい獲ってみろ」
赤茶色はASローマ、水色はラツィオと、ローマに本拠を置く二つのサッカーチームのサポーターが「ローマダービー」で舌戦です。なかなか優勝に届かない両チーム、同類相憐れむというのでしょうか、このあとぼやきながら「話の続きはバールでしようぜ」とパール「オンブラ」に仲良く入っていったそうな。この二人、似たもの同士ですが当然のことで、カトーの「若者」のセットのうちの1体です。手前に信号機が見えますが、カトーのジオタウンのものです。右側通行で使えるように、灯火の位置を変えたりしています。柱の色は黄色や深緑に塗られていることが多いようです。
ちなみに建物の上の方でも両チームのフラッグが掲示されて「ローマ・ダービー」です。
左がラツィオ、右がローマです。
この建物のアップ
抱っこされた子供が通りの様子を眺めています。右側のトラットリアの入った建物、窓枠から伸びる桟の部分が曲がってますね。
ラツィオ貯蓄銀行の建物の近くにはこんな自動車が
黄緑色に塗られたのは何とキューベルワーゲン。「ワールドタンクミュージアム」の製品を塗り替えたものです。
そしてCD、本屋さんのそばには
オレンジ色のシュビムワーゲンもいます。こちらもワールドタンクミュージアム由来です。なお、左から、前回も紹介したTOMIXのクラウンワゴンを塗り替えたもの、中央はいわゆる「中華ミニカー」のミニバンタイプです。色を塗ってデカールで帯を再現して、商用車っぽい感じを出してみました。
これらの「軍用ワーゲン」については好き者がオフロード車代わりに使っているという設定にしましたが、私の模型仲間から「これってどこで買ったの?」と聞かれ、かくかくしかじかと説明したら「そうか、その手があったか」と感心されました。
交差点に戻りまして、こちらの一台も。
ローマとラツィオのサポーターを横目に交差点に進入しているのはおなじみフィアット500です。津川洋行製です。本当はもっと欲しかったのですが残念ながらこの1台のみです。その手前に見えるメタリックのセダンはカトーのク5000に積載するクラウンです。これに限らずこのジオラマに登場する自動車はほとんど彩色、色差しをしています。
銀行の建物の周囲にもローマ名物路上駐車だらけです。手前の黄色い自動車はWiking製1/160ですが、多くはカトーの「90年代日産車」、「90年代トヨタ車」によります。奥にはガンメタリックのパルサーと赤いヴィッツ(欧州大陸なのでヤリスかな)が見えます。パルサーも欧州車にありそうなハッチバックをイメージしています。このくらいのサイズの自動車は小回りもききますので、メーカーはさまざまですが都会でよくみかけました。
右奥から青いメタリックのセドリックが発進しようとしています。こういうのは動きがあっていいですね、と鉄道模型にあまり詳しくない方からもお褒めの言葉をいただました。ありがとうございます。それぞれのお店の前も人でにぎやかですね。
真上からのぞき込むとこんな感じです。一番左側のバンもWikingの1/160です。
トラットリア(食堂)の周辺です。
ここにも銀色のヤリスが停まっています。店の前にグレーのスーツを着込み、ビジネスバッグを持った一人の男が立ち、何か迷っているようです。「セッテベロ?ずいぶんとベタなネーミングだなあ。さっき中華もあったし、ピッツェリアもあったよな・・・。いや、ここは初志貫徹、今日はローマ料理を心ゆくまでいただくんだった」ということで、どうみても「孤独のグルメ」ですね。おそらく30分後には「なんだかすごいことになってきちゃったぞ」となるわけですが・・・。
トラットリアの二階ではプランターに水やりしている人も見えます。プライザーの人形にありました。
プランターはキャラクターモデルのサポート用のパーツで出ているノズルのパーツから作っています。窓の左右に成型時のピンの跡が残ってしまっていますが、これをきれいに修正するのもきついので、模様と思って残しました。
ジオラマの手前側、古代ローマの円柱がある方も見てみましょう。
犬を連れている人、赤ちゃんをのせた乳母車を押しているお母さんなど、そして右側には教会に向けてカメラを向けている人も見えますね。乳母車とお母さんの人形ですが、金属製のイギリス製品で、国際鉄道模型コンベンション期間中にメディカルアートさんのブースで買ったものでした。旧ローマ街道の石畳の上でベビーカーを押すのは至難の業です。赤ちゃんはこのスパルタンな乗り心地を案外喜んでいるかもしれませんね。石畳は津川洋行製ですが、周りの四角い敷石のように見えるのはカトーの側溝(の蓋ですが)を切り出しています。薄いプラパーツですので、こうした用途にも使えます。
円柱近くのベンチに腰掛ける人たち。緑のベンチの人物が持っているのは本と思ったら・・・「おはようフェルプス君。写真の男は・・・なお、このテープは自動的に消滅しないのでそれぞれの自治体のルールに沿って処分・・・」できるかよ!と憤っています。昔のテレビドラマ「スパイ大作戦」では、変な場所に任務を説明するカセットテープレコーダーがあって、それを再生するところからドラマが始まります。80年代末ににリメイクされたときは小さなディスクになっていましたっけ。そしてこちらのトラックです。
「The Hartford and Globe Repartry companies」ですが、ドラマに登場する主人公たちの協力者として写真だけで登場するグループです。実はこれ、カーコレクションのキャンターを塗り替えたものです。2トン車を欧州で見かけているかはともかく、商用車も必要ですからね。
だいぶ長くなりましたので次回に続きます。