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時間遺伝子を理解して自分の体をマネージメント

2012年05月09日 | 日記


今日、NHKの朝イチを出勤前に見ていたら時計遺伝子と時間治療について
の特集をやっておりました。
ちょっと時間遺伝子について纏めてみました。

時間遺伝子をがん治療に取り入れているのは横浜市立大学で日本では
先端を走っています。
 

時計遺伝子とは何か?

 体内時計は、遺伝子の中に組み込まれていることが分かっていて
 時計遺伝子といいます。この遺伝子には、1日24時間を計る仕組みがあります。
 その仕組みは、時計遺伝子は細胞内にタンパク質を分泌させる命令を出しますが、
 このタンパク質は、細胞内に一杯になるまでにおよそ12時間かかります。
 そして一杯になるとそのタンパク質を減らす命令を出します。

 再びタンパク質がなくなるまで約12時間かかりますから往復で24時間となるわけです。
 この時計遺伝は、24時間を1日として計ることで睡眠、血圧、体温など
 リズムをコントロールしています。そんな不思議な遺伝子です。この時計遺伝子を活用して
 

時計遺伝子を理解して食事マネージメント

 時計遺伝子は1日ごとにリセットされて毎朝時計の針をスタートして
 いるそうです。
 その原因になるのは、太陽光(朝日)です。
 朝日を浴びることで脳は1日のリズムを刻み始めます。

 そして次に内臓の時計遺伝子をリセットさせるのは朝食です。
 研究の結果、タンパク質が内臓の時計遺伝子をリセットするということが
 明らかになっています。

 理想的な食事時間を算出する時計栄養学という学問があります。
 それによれば、朝食は起床から2時間以内、夕食は起床後10~12時間の間
 だそうです。(起床がずれれば、その分食事時間もずれます。)

 朝食にタンパク質を摂ると、その刺激が小腸に到達して時計遺伝子を
 動かし、
その信号が胃や肝臓にも伝わりエネルギー代謝が始まります。
 タンパク質が少ない朝食だと時計遺伝子はリセットにくいので
 朝食は食べたほうがいいというのは根拠があるわけです。

 朝食を食べないと脳は、身体が飢餓状態にあると判断して食事のカロリーを
 溜め込んでしまいます。

 そんな時に昼食を摂ると、飢餓状態に対応するため体内に脂肪を溜め込む機能が
 スタートします。

 そのため脂肪がエネルギーとして消費されず、コレステロール量が増加してしまいます。

 BMAL1とはタンパク質の一種で、このタンパク質には体内に
脂肪を取り込む働きがあります。

 また、このBMAL1は時間によって数が変わり、起床後14時間~18時間に
 最大に達するという特徴があります。
朝食には納豆やチーズなどの高タンパク質の食材を含むもの。
 夕食は肉類などの脂肪分を控え、19時前後に摂るのが理想的だと言われています。

 時計遺伝子の仕組みを理解すると食事マネージメントが出来るように
 なってきます。 


時間治療ががん治療に応用されています

 この時計遺伝子の特徴に注目して病に対して最も優れた効果が期待できる時間に
 治療を行うことを時間治療といいます。この分野のさきがけは日本では横浜市立大学です。
 
 一般的に抗ガン剤治療は24時間ずっと同じスピードで抗ガン剤を点滴しますが、
 時間治療では患者の体内時計に合わせて行います。

 通常、抗ガン剤治療には吐き気や食欲不振などの副作用が伴いますが、時間治療では
 それがほとんどありません。

 毎朝7時起床の人の場合、1日の正常な細胞分裂は正午に最大となり、その後減少していきます。
 そして午前4時前後に、最も細胞分裂が行われない時間帯がおとずれます。
 つまり午前4時をピークにして抗ガン剤を投与すれば、なるべくガン細胞だけを攻撃することが
 可能になるというわけです。
 またこの時間帯に通常の1.5倍のて抗ガン剤を投与しても少ない副作用で済むのは、体内時計が
 司る細胞分裂のリズムを最大限に活用したおかげです。

 この治療法は、今日のNHKの朝イチでも紹介していました。