理化学研究所 再生医療用の細胞、iPS介さず変化
2016/1/25 3:30 日経朝刊
■理化学研究所 林崎良英プログラムディレクターらは英国やシンガポールの研究機関などと共同で、再生医療に使う細胞をiPS細胞を介さずに作る際に必要な遺伝子を予測する手法を開発した。173種類の細胞について、狙った細胞に直接変化させることができるという。
遺伝子を与えてある細胞を別な細胞に変化させる手法は「ダイレクトリプログラミング」と呼ばれ、再生医療などへの応用が期待されている。研究チームは遺伝子の制御に関係しているDNAの部位を網羅的に調べ、DNAの変化した部位がどんな組み合わせのときにダイレクトリプログラミングが起きるか、様々なパターンを割り出した。
この方法を使って、皮膚の線維芽細胞を血管の内皮細胞に変化させる遺伝子を予測して試したところ、狙った通りの細胞ができた。心臓や肝臓の細胞についても必要な遺伝子を見積もったところ、先行する研究の結果と一致した。
2016/1/25 3:30 日経朝刊
■理化学研究所 林崎良英プログラムディレクターらは英国やシンガポールの研究機関などと共同で、再生医療に使う細胞をiPS細胞を介さずに作る際に必要な遺伝子を予測する手法を開発した。173種類の細胞について、狙った細胞に直接変化させることができるという。
遺伝子を与えてある細胞を別な細胞に変化させる手法は「ダイレクトリプログラミング」と呼ばれ、再生医療などへの応用が期待されている。研究チームは遺伝子の制御に関係しているDNAの部位を網羅的に調べ、DNAの変化した部位がどんな組み合わせのときにダイレクトリプログラミングが起きるか、様々なパターンを割り出した。
この方法を使って、皮膚の線維芽細胞を血管の内皮細胞に変化させる遺伝子を予測して試したところ、狙った通りの細胞ができた。心臓や肝臓の細胞についても必要な遺伝子を見積もったところ、先行する研究の結果と一致した。