昨日は勉強会でしたのよ。ネタが出来たので『ブログ夏期休暇』を返上してのこのこ出てきました~(メンバーのことをネタにするつもりはないのでご安心を)。
VENIR(来る)という動詞についてはサラッと流すつもりだったのに、思いがけず深みにはまってしまいました。まずひっかかったのはテキスト『しっかり学ぶスペイン語』(ペレ出版)のこの例文です。
VENIR + DE + 動詞の原形 「~して来た」
1)Vengo de consultar al médico. 医者に診てもらってきた。
ここで使っている VENGO のは VENIR(来る)の現在形「私」の活用です。勉強会で出た素朴な疑問は、「近い過去の話をしているのに現在形?」というようなことだったと思います(ズレてますか?)。
たとえば「私」が、調子悪くて昼休みに病院へ行き、ちょっと遅れて職場に戻って、「どうしたのよ?」と同僚に聞かれたときなんかに言えるセリフじゃないかと思います。この文で言いたいことは、「医者に診てもらった」という過去の行為ではなく、「到着した」という完了した動作でもなく、「いまここに来ている私は、DE 以下の行動(医者に診てもらう)後の私です」という現在の話、つまり「医者に診てもらってきたところなんです」。
うーん、「来ました」という日本語が問題なのかなぁー。
他の例文を辞書でさがしてみました。
VENIR + DE + 不定詞 「~してきたところである」
《現代スペイン語辞典改訂版─白水社》より
2)Vengo de estudiar de la biblioteca. 私は図書館で勉強して帰って来たところだ。
《ポケットプログレッシブ西和・和西辞典─小学館》
3)Vengo de ver a mi maestro. 先生に会ってきたところだ。
こうして例文を並べてみると、どれも、、、
「私はここに来ています」→「ここに来る前は~をしていたのよね」という、現在ここに居る「私」の説明だという気がします。「~して来ました」という日本語にすると、「来る」の過去形だから過去の話?という錯覚に陥るけれど、ここでは現在の話をしているんですよね。たぶん?
ちょっと話は変わりますが、
4)Mañana vengo a recogerte. 明日、君を迎えに来ます。
5)Vengo a recogerte. 君を迎えに来ました。
両方とも VENGO なのに「来ます」と「来ました」の両方ありえます。(この A は PARA と同じく、目的「~のために」の前置詞。VENIR のような移動の動詞のあとは A を使うようです。)
たとえば「私(ママ)」が「君(子ども)」をおばあちゃんの家に預けに行くとします。
4)泣きそうな「君」に「私」が言う→ Mañana vengo a recogerte.
動詞の現在形は、未来のことにも使えるんですよ。「明日」という語句があるので未来の話であることが明白ですね。
そして明日になり、「私」はおばあちゃんの家に行きます。
5)そこで「君」にこう言う→ Vengo a recogerte.
日本語では「迎えに来ました」とは言うけれど、「私は君を引き取るという目的で来て、いまここに居ます」という現在の話ですよね~?
「来ます」という未来。
「来ました」という現在。 …ん? よけい混乱させてます?
VENIR(来る)という動詞についてはサラッと流すつもりだったのに、思いがけず深みにはまってしまいました。まずひっかかったのはテキスト『しっかり学ぶスペイン語』(ペレ出版)のこの例文です。
VENIR + DE + 動詞の原形 「~して来た」
1)Vengo de consultar al médico. 医者に診てもらってきた。
ここで使っている VENGO のは VENIR(来る)の現在形「私」の活用です。勉強会で出た素朴な疑問は、「近い過去の話をしているのに現在形?」というようなことだったと思います(ズレてますか?)。
たとえば「私」が、調子悪くて昼休みに病院へ行き、ちょっと遅れて職場に戻って、「どうしたのよ?」と同僚に聞かれたときなんかに言えるセリフじゃないかと思います。この文で言いたいことは、「医者に診てもらった」という過去の行為ではなく、「到着した」という完了した動作でもなく、「いまここに来ている私は、DE 以下の行動(医者に診てもらう)後の私です」という現在の話、つまり「医者に診てもらってきたところなんです」。
うーん、「来ました」という日本語が問題なのかなぁー。
他の例文を辞書でさがしてみました。
VENIR + DE + 不定詞 「~してきたところである」
《現代スペイン語辞典改訂版─白水社》より
2)Vengo de estudiar de la biblioteca. 私は図書館で勉強して帰って来たところだ。
《ポケットプログレッシブ西和・和西辞典─小学館》
3)Vengo de ver a mi maestro. 先生に会ってきたところだ。
こうして例文を並べてみると、どれも、、、
「私はここに来ています」→「ここに来る前は~をしていたのよね」という、現在ここに居る「私」の説明だという気がします。「~して来ました」という日本語にすると、「来る」の過去形だから過去の話?という錯覚に陥るけれど、ここでは現在の話をしているんですよね。たぶん?
ちょっと話は変わりますが、
4)Mañana vengo a recogerte. 明日、君を迎えに来ます。
5)Vengo a recogerte. 君を迎えに来ました。
両方とも VENGO なのに「来ます」と「来ました」の両方ありえます。(この A は PARA と同じく、目的「~のために」の前置詞。VENIR のような移動の動詞のあとは A を使うようです。)
たとえば「私(ママ)」が「君(子ども)」をおばあちゃんの家に預けに行くとします。
4)泣きそうな「君」に「私」が言う→ Mañana vengo a recogerte.
動詞の現在形は、未来のことにも使えるんですよ。「明日」という語句があるので未来の話であることが明白ですね。
そして明日になり、「私」はおばあちゃんの家に行きます。
5)そこで「君」にこう言う→ Vengo a recogerte.
日本語では「迎えに来ました」とは言うけれど、「私は君を引き取るという目的で来て、いまここに居ます」という現在の話ですよね~?
「来ます」という未来。
「来ました」という現在。 …ん? よけい混乱させてます?