もちろん企業で利用されるPCがそう簡単にNon-WindowsOSに切り替わるとは思えない。でもよく考えれば、WindowsOSを利用する理由というのは相当減ってきているのかもしれない。
僕の家では、実際に稼働しているインターネット端末として、Netbook×1、NotePC×1、リビングPC×1、iPad×1、スマホ×1が起動している(この際ガラケーは省く)。これら5台の端末で利用しているOSは大きく3つ。Windows系(XPと7)とiOS、そしてandroidだ。
スマホやiPadを購入する前までは、当然のことながらPCが利用の中心。WindowsOSありきで様々なものが選択されていた。少なくともCDを買ってきたら、汎用的なmp3に変換するし(少なくともAACではない)、ファイルの形式もMS Office系かtxt、csvという形式のものが殆ど。またそれぞれのPCの役割は何となく決まっていて、出かける際に持ち歩くならNetbookというわけで、普段使うようなファイルはNotbookのHDDに、楽曲ファイルのようなものなら共有HDDに保存する。GoogleドキュメントやEvernote、Dropboxの便利さもわからなくもないが、少なくともノマド的な仕事の仕方を指定なければ、そこまで活用する必要はなかった。
しかしスマホとiPadを使い始めると、その状況は一変する。
PCとスマホあるいはiPadを並列で使い始めることになり、それぞれの端末で常に「同期」が必要となってくるのだ。端的な例が、メール、スケジュール、RSSリーダーといったツール類。これまでもgmailやgooメールのようなWEBメールを使えばガラケーとPCとで同じように「同期」された情報にアクセスできた。しかしガラケーでWEBメールを主に使うことはない。圧倒的にケータイメールの方が便利だからだ。
ケータイメールではPush型で受信できるのに、WEBメールではいちいちWEBサイトにアクセスしなければならない。ケータイメールでは絵文字やデコメが使えるけれどWEBメールでは(ドコモWebメールを除けば)使うことができないし、添付ファイルを開くこともできない。必要があるときは使うけれど、普段使うのはケータイメールとなってしまう。
しかしスマホではWEBメールでもPCと同等の表示ができるし、android/gmailであればPUSH型と同等のメール受信が可能だ。そしてPCでもスマホでもiPadでも同じ「情報環境」を手に入れることができる。
スケジュール管理などもそうだ。企業で使われているグループウェアなどでもPCとモバイルの両方に対応している製品は多いのだろうが、必ずしもモバイル側の使い勝手がいいとは限らない。結局はグループウェアと手帳の両方で管理といった話も多い。ましてプライベートの情報を会社のグループウェアで管理するわけにも行かない。しかしGoogleカレンダーをベースにすると、スマホでもiPadでも、もちろんPCでも「同期」された状態で管理ができる。しかもアプリの種類によっては複数のカレンダーを同時に管理出来るものもある。
こうした情報管理系だけではない。電子書籍などのコンテンツでも、「ワンコンテンツ・マルチユース」環境が整いつつある。電子書籍サイト「honto」では、書籍の種類にもよるが一度、購入した商品はPC、iPhone、iPad、android(スマホ、タブレット)のいずれもでも利用できる。あるいは音楽配信の分野でもそうした動きがひろがりつつある。日本ではまだまだだけど「Google Music」では、CDやMP3の音楽ファイルなど、手持ちの楽曲をクラウド上にアップロードし、好きな時に好きなデバイスでの再生が可能となる。先日、日本に上陸した動画配信サービス「Hulu」ではPCはもちろん、一部のTV、xbox、iPhone、iPad、Android(スマホ、タブレット)でも利用可能だ。
もちろんこれらのサービスはクラウド上にファイルそのものをストレージし直接そのファイルを利用するものもあれば、いったん端末側にダウンロードし、それを同期させるものなど方法論は必ずしも一緒ではない。しかしそれらのコンセプト、あらゆる端末で同じ環境を実現する、同じコンテンツやサービスを利用するという点では同じだ。
そしてそうした流れの結果、ネットへの接続ができれば、OSの更に上位で共通のPFが実現することになる。OSの役割が相対的に低くなる。
企業であればアカウント管理や共有フォルダーの権限管理といったことが必要かもしれないが、家庭で利用する上で果たしてWindowsPCを利用する必要はあるのだろうか。
あらゆるサービスがクラウド上で行われるということになれば、あるいは家庭で利用するアプリケーションがスマホやタブレットで利用されるアプリケーションと同等のものだけだとすれば、何もWindowsOSでなくてもいい。PCにAndroidが搭載される可能性もあるし、Chrome OSやそれを実装したChromeBookでも十分ということになる。
Appleを駆逐し圧倒的なシェアを握ったWindowsではあるが、一方でその役割が低下し、もう一方でオープンソースのOSが登場しつつある。ライセンス料を収入源としている以上、マイクロソフトとしては高付加価値でWindowsOSの優位性を創り上げなければならないだろう。しかしイノベーションのジレンマではないけれど、それだけの機能をOSに求めるような状況ではない。鉄壁を誇ったWindowsOSが駆逐される日も決して遠くないのかもしれない。
僕の家では、実際に稼働しているインターネット端末として、Netbook×1、NotePC×1、リビングPC×1、iPad×1、スマホ×1が起動している(この際ガラケーは省く)。これら5台の端末で利用しているOSは大きく3つ。Windows系(XPと7)とiOS、そしてandroidだ。
スマホやiPadを購入する前までは、当然のことながらPCが利用の中心。WindowsOSありきで様々なものが選択されていた。少なくともCDを買ってきたら、汎用的なmp3に変換するし(少なくともAACではない)、ファイルの形式もMS Office系かtxt、csvという形式のものが殆ど。またそれぞれのPCの役割は何となく決まっていて、出かける際に持ち歩くならNetbookというわけで、普段使うようなファイルはNotbookのHDDに、楽曲ファイルのようなものなら共有HDDに保存する。GoogleドキュメントやEvernote、Dropboxの便利さもわからなくもないが、少なくともノマド的な仕事の仕方を指定なければ、そこまで活用する必要はなかった。
しかしスマホとiPadを使い始めると、その状況は一変する。
PCとスマホあるいはiPadを並列で使い始めることになり、それぞれの端末で常に「同期」が必要となってくるのだ。端的な例が、メール、スケジュール、RSSリーダーといったツール類。これまでもgmailやgooメールのようなWEBメールを使えばガラケーとPCとで同じように「同期」された情報にアクセスできた。しかしガラケーでWEBメールを主に使うことはない。圧倒的にケータイメールの方が便利だからだ。
ケータイメールではPush型で受信できるのに、WEBメールではいちいちWEBサイトにアクセスしなければならない。ケータイメールでは絵文字やデコメが使えるけれどWEBメールでは(ドコモWebメールを除けば)使うことができないし、添付ファイルを開くこともできない。必要があるときは使うけれど、普段使うのはケータイメールとなってしまう。
しかしスマホではWEBメールでもPCと同等の表示ができるし、android/gmailであればPUSH型と同等のメール受信が可能だ。そしてPCでもスマホでもiPadでも同じ「情報環境」を手に入れることができる。
スケジュール管理などもそうだ。企業で使われているグループウェアなどでもPCとモバイルの両方に対応している製品は多いのだろうが、必ずしもモバイル側の使い勝手がいいとは限らない。結局はグループウェアと手帳の両方で管理といった話も多い。ましてプライベートの情報を会社のグループウェアで管理するわけにも行かない。しかしGoogleカレンダーをベースにすると、スマホでもiPadでも、もちろんPCでも「同期」された状態で管理ができる。しかもアプリの種類によっては複数のカレンダーを同時に管理出来るものもある。
こうした情報管理系だけではない。電子書籍などのコンテンツでも、「ワンコンテンツ・マルチユース」環境が整いつつある。電子書籍サイト「honto」では、書籍の種類にもよるが一度、購入した商品はPC、iPhone、iPad、android(スマホ、タブレット)のいずれもでも利用できる。あるいは音楽配信の分野でもそうした動きがひろがりつつある。日本ではまだまだだけど「Google Music」では、CDやMP3の音楽ファイルなど、手持ちの楽曲をクラウド上にアップロードし、好きな時に好きなデバイスでの再生が可能となる。先日、日本に上陸した動画配信サービス「Hulu」ではPCはもちろん、一部のTV、xbox、iPhone、iPad、Android(スマホ、タブレット)でも利用可能だ。
もちろんこれらのサービスはクラウド上にファイルそのものをストレージし直接そのファイルを利用するものもあれば、いったん端末側にダウンロードし、それを同期させるものなど方法論は必ずしも一緒ではない。しかしそれらのコンセプト、あらゆる端末で同じ環境を実現する、同じコンテンツやサービスを利用するという点では同じだ。
そしてそうした流れの結果、ネットへの接続ができれば、OSの更に上位で共通のPFが実現することになる。OSの役割が相対的に低くなる。
企業であればアカウント管理や共有フォルダーの権限管理といったことが必要かもしれないが、家庭で利用する上で果たしてWindowsPCを利用する必要はあるのだろうか。
あらゆるサービスがクラウド上で行われるということになれば、あるいは家庭で利用するアプリケーションがスマホやタブレットで利用されるアプリケーションと同等のものだけだとすれば、何もWindowsOSでなくてもいい。PCにAndroidが搭載される可能性もあるし、Chrome OSやそれを実装したChromeBookでも十分ということになる。
Appleを駆逐し圧倒的なシェアを握ったWindowsではあるが、一方でその役割が低下し、もう一方でオープンソースのOSが登場しつつある。ライセンス料を収入源としている以上、マイクロソフトとしては高付加価値でWindowsOSの優位性を創り上げなければならないだろう。しかしイノベーションのジレンマではないけれど、それだけの機能をOSに求めるような状況ではない。鉄壁を誇ったWindowsOSが駆逐される日も決して遠くないのかもしれない。
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