ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

AppleTVの期待とiPhoneの不安

2007年01月11日 | デジタル家電・iPodなど
ついにというか、ようやくというかスティーブジョブズから「AppleTV」と「iPhone」の発表があった。これまでiTVという名で呼ばれていた「AppleTV」だけれど、こちらは噂どおりPCでダウンロードしたものをTVで見るための中継装置。日本でいうSTBとはちょっとイメージが違うが、まぁ、そんな感じのもの。

個人的にはどのようにPC~AppleTV~TVとを繋ぐのかというのが気になっていたのだけれど、AppleTVをTVの傍に置き(ここはWired)、PCとAppleTV間は無線LANでもイーサネットでもいいとのこと。この間もケーブルが必要となるとかなり接続形態が縛られるので、これはOK。

で面白いのは、「PCのiTunesライブラリの一部をAppleTVのハードディスク内に読み込み、そこから再生させることが可能」だとか。この場合、DRMの処理としては転送という形をとるのだろうか。そのあたりの詳細も知りたいところ。

もう1つ、「Apple TVが同期できるコンピュータの台数は1台だけだが、コンテンツをApple TVにストリーミングするだけであれば、そのほかにも5台のコンピュータから配信することができる」とも。

以前も書いたけれど、PCとTVを繋げる試みはなかなかうまくいっていない。とはいえ、ロケフリのような商品も登場したりして確実に「在り方」は変わりつつある。日本ではSTBを通じてネットワークから直接、映像のストリーミングサービスを受けることが多いけれど、PCをベースとした方がロングテールに位置するコンテンツなどは流通しやすい。果たしてどちらのモデルが制覇するのか、それぞれ決定打がかけるだけに今後、注目する必要がある。

で、もう1つのiPhoneについては、かっこいいけど、正直、「?」マーク。まぁ、電話というより「PDA」に近いイメージなのだろうか。ジョブズは盛んにマルチタッチで作業をできることを喧伝していたものの、こればっかりは実際に触ってみないことにはその使い勝手、「感触」がわからない。未だ勝手ボタンの接触した感覚のない(液晶画面などをタッチするタイプの)携帯電話やキーボードが成功したためしはない。

あのiPodのホイールの感触を例に出すまでもなく、ボタンの「押す」感覚、「沈み具合」といった操作時の「感触」は非常に重要なのだ。特に日本の場合、日本語でメールを打つためには同じボタンをすばやく何度も打つ必要もあり、このことは大きな課題となるかもしれない。

かっこいいから買っては見たものの、いつの間にかただの「iPod」になっていたなんてことがないようにしてほしいものだ。


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